神戸にはパン屋さんがとにかく多いのですが、北野にお洒落で個性的なパン屋さんがあるのをご存知でしょうか。

「THE BAKE」の面白いところは、パン屋さんの店内で飲めちゃうこと。もちろん朝からではありませんよ。明るい時間帯や平日はパン屋さんとしてオープンしています。

昼間の雰囲気もとにかく素敵で、ニューヨークにあるフランスのパン屋さんをイメージしているのだとか。大きな銀のお皿に綺麗に並んだパンを見ているだけでもうっとりしてしまいます。

「飲めるパン屋」として、パンの配置を変えて店内がチェンジされるのは週末の夕方17時以降。そこからは雰囲気あるスタンディングのバーとして楽しむことができます。

大きな窓もオープンされてカウンターとなるので、お店の外側に立って中の雰囲気を楽しみながら軽く飲んでサッと帰るような、海外のようなスタンドスタイルで楽しめるのが粋ですね。仕事帰りに一杯だけ飲んで帰るのも全然ありなのだとか。

飲み物はセルフサービスとなっていて、ピンク色の冷蔵庫の中からお客さんが自由に好きなものを取り出せるようになっています。ワインは、詳しいスタッフさんがいるので料理に合うものを教えてくれますよ。

このパン屋さんの隣には系列店の「LE BOOZY」があり、そこの料理メニューもテーブルの上に。オーダーすると持ってきてくれるシステムです。もちろん「THE BAKE」のパンもありますよ、この日はキッシュなどおかず系もパンの所に並んでいました。

ここのパンは結構大ぶりなんです、クロワッサンとかびっくりするサイズ。だけど雑な感じは一切なく、より一層美しさや丁寧さがクローズアップされているような様相です。これらのパンをかじりながらワインを飲む感じもいい。

ちょっと食事も楽しみたかったので、LE BOOZYのメニューの中から「LE BOOZYハム盛り1,000円」「ウフマヨネーズ200円」「パン1カット100円」、セレクトしてもらった「ワイン800円〜」をオーダー。合計で3,000円ほどでした。

左手前のジャンボンブラン(豚のモモをボイルしたハム)で、ゆで卵のウフマヨネーズを包んで食べるのがおすすめなのだとか。しっとりしたハムはとにかく柔らかくて香り高い。旨味が凝縮されたパテ、リエットはパンに塗るとベストマッチ。

バゲットヤマは、フランス産の小麦の風味がしっかり。カンパーニュはしっとり、モッチリとした食感と外側の香ばしさ、じんわりくる甘味などさすがです。

私の向かいでは、女性3名がワインで乾杯をしていました。食事をした帰りに立ち寄ったそうで、2軒目で雰囲気を変えて立ち飲みを楽しんでいるよう。さりげなく話しかけたりできる距離感もいいですね、心が明るくなります。

こんな遅い時間に空いているパン屋さんは他にないのではと思います。飲んだ後に明日の朝のパンも買って帰れるのが嬉しいですね、飲まなくてもパンだけ買うこともできるので、ぜひお仕事帰りに立ち寄ってみては。

「THE BAKE」

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