夏の暑さも過ぎて、すごしやすい日々がやってきましたね。この秋、神戸のとある場所で食と音楽のフェスが行われるそうです。

このフェス企画の中心人物は、複数の飲食店を手がける小林元気さん。今年で2回目の開催になるのだとか。

飲食店が主催しているというだけあって神戸、京都、大阪の人気店や、まだ知られざる名店を一同に集めてしまおうというこだわりの出店内容。行けば必ずクオリティーの高い美味しいものに出会えるなんて嬉しいですよね。

場所は、神戸市西区にある「神戸ワイナリー」ともあり、飲んで食べてと食欲の秋にぴったり。出演ミュージシャンも、知る人ぞ知る一押しの個性派揃いということですよ。

主催の小林さんは北野にある人気店「LE BOOZY」や「THE BAKE」というパン屋さん、三宮EKIZOにある「新世紀」、メンバー制レストラン「GATSBY」など幾つもの個性豊かなお店を経営しています。

そんな小林さんが、地元でもある西区でフェス開催をするには訳があるのだとか。「西区にはニュータウンがあるのですが、人口も減るなどして年々住みづらくなってきているという現状があります。全国にもあるニュータウン問題ですが、そこに何か可能性を持たせられたらと思って」

「地元への恩返しのつもりで、問題解決はできませんがきっかけなら作れるかも知れないと思い、この場所 (神戸ワイナリー) でフェスをやっています」

小林さんが事業展開をしていくのは、いつも問題提起に対する提案から始まるのだと言います。例えばパン屋での働き方も、レストランと連携することでスタッフの仕事時間を変えるなどの工夫をしているのだとか。

古くからある街の持つ良さや自慢だったのものが衰退していくのは嫌だから、違う価値に生まれ変わらせて残せるようにしたいと考える小林さん。会員制のレストランをオープンさせたのも、レストラン業界の衰退をどうにかしたいとの考えからきているのだそう。

食材の廃棄問題なども、いわゆる「規格外」の食材を取り入れたり、ゴミとすることなく最後まで食材を使い切れるよう、上手くまわせるシステムを作ってフードロス問題にも向き合っているのだと言います。

そんな様々なことが絡まり合って、小林さんの想いがそのままフェスという形で実現されているのが「ブジウギ音楽祭」。そりゃあいいものが集まって、濃厚な内容であることに間違いなさそうです。

「本質的なところを大事にするためにそういう提案をしていきたい、だけど基本は楽しんで欲しいんです。ハッピーでワクワクする空気感に包まれる空間なので、愛と幸せに飢えた人にぜひとも来て欲しい」と小林さん。

丸一日じっくりと音楽を楽しみながら食欲も満たせるというこのイベント。とにかく出演者数も多いとあり、朝10時から夜までめいっぱい楽しめる食と音楽のフェスです。ぜひお腹をすかせてGO！ですよ。

ブジウギ音楽祭2023