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「第4回お笑いハーベスト大賞」優勝は夜ふかしの会「この勢いで二冠、三冠と行きたい」

ラリー遠田作家・お笑い評論家
「第4回お笑いハーベスト大賞」で優勝した夜ふかしの会

7月6日、東京・新宿明治安田生命ホールにて「第4回 あなたが選ぶ! お笑いハーベスト大賞~起こせ笑イノミクス! 次世代芸人決定戦」の準決勝と決勝が行われ、夜ふかしの会が優勝を果たしました。

「お笑いハーベスト大賞」とは、日本音楽事業者協会(JAME)が主催するお笑い賞レース。漫才、コント、ピン芸といったジャンルの枠を超えたネタバトルで優勝者が決まります。

4月と5月に行われた予選を勝ち抜いて、この日の準決勝に出場したのは21組。ツィンテル、ダイタク、巨匠、モグライダー、あばれる君、ダブルブッキング、ルシファー吉岡、なすなかにし、がっつきたいか、トップリード、ドリーマーズ、ぶらっくさむらい、アルコ&ピース、ブルーセレブ、ムートン、うしろシティ、ジグザグジギー、風藤松原、ケチン・ダ・コチン、三四郎、夜ふかしの会が順番にネタを披露していきました。

その中から決勝に勝ち上がったのは、あばれる君、ジグザグジギー、アルコ&ピース、ムートン、夜ふかしの会の5組。過去大会でも決勝進出経験のあるあばれる君とジグザグジギー、『THE MANZAI 2012』のファイナリストであるアルコ&ピースなど、確かな実績を持った実力者ばかり。

この混戦を制したのは、5人組ユニットの夜ふかしの会でした。決勝では、全員がミニスカート姿でパンティをちらつかせるヤクザに扮していました。

彼らの優勝は明らかに満場一致という雰囲気。決勝5組の中でも群を抜いて大きな笑いを取って、会場をわかせていたからです。審査員による選考と観客の投票によって審査が行われていたのですが、この結果には誰もが納得したのではないかと思います。

優勝決定直後の夜ふかしの会(大重わたる、原慎一、三宅十空、砂川禎一朗、鬼頭真也)の皆さんからコメントを頂きました。

――優勝した今のお気持ちは?

大重:優勝とか考えたことも感じたこともなかったので、1週間くらいずっとにやけてると思います。帰って「優勝」の意味を辞書で調べてみます。

三宅:知らないの?(笑)

大重:そうですね、今ちょっと、パッと字が出てこないんで。

――「キングオブコント」には今年も出場されるんですよね?

三宅:はい。この勢いで二冠、いきたいですね。

鬼頭:うわ、かっこいいね。それはかっこいいなあ。

大重:二冠、三冠とね。

:もう1個は何なの?(笑)

大重:今度、うちの親父の野球チームの大会に出ることになったので、それで。

鬼頭:……これを(記者の)皆さんがメモってるのが申し訳なくなってくる。

:ペンに申し訳ない。

大重:……皆さん、すいません。

――今日の勝因は何だったと思いますか?

砂川:開き直っちゃったことだと思います。

:何も打算的に考えずに、ただ、歌(1本目のネタ)と、大好きな任侠もの(2本目のネタ)をやりきろうと。

――任侠ものだったんですね!(取材陣一同、爆笑)

鬼頭:僕らは任侠ものをやってるつもりでいたんですよ。

:皆さん、いま笑われましたけど、僕らはマジですから(笑)。

砂川:だから、本当にパンティ見てほしくないんです。僕らは1個もボケてないですからね。

5人の仲の良さと絶妙のチームワークが伝わってきますね。この日の模様は、BS日テレにて9/7(土)、9/14(土)、9/21(土)、9/28(土) 23:30~24:00に放送されます。二冠、三冠(?)を狙う夜ふかしの会の今後の活躍に期待しましょう!

作家・お笑い評論家

テレビ番組制作会社勤務を経て作家・お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など、多岐にわたる活動を行う。主な著書に『松本人志とお笑いとテレビ』(中公新書ラクレ)、『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと『めちゃイケ』の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『逆襲する山里亮太』(双葉社)、『なぜ、とんねるずとダウンタウンは仲が悪いと言われるのか?』(コア新書)、『M-1戦国史』(メディアファクトリー新書)がある。マンガ『イロモンガール』(白泉社)では原作を担当した。

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