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300本塁打はジャッジの955試合が「最速」。400、500、600、700本塁打は誰の何試合目!?

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Aug 14, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は、メジャーデビューから955試合で300本塁打に到達した。それまで、このマイルストーンに達した時点の出場試合が最も少なかったのは、ラルフ・カイナーだった。カイナーは、1087試合で300本塁打。ジャッジの955試合は、カイナーより132試合も少ない。

 ちなみに、ジャッジが200本塁打に達したのは、671試合目だ。こちらは、史上2番目の少なさ。ライアン・ハワードの658試合に次ぐ。

 100本ごとに区切ったホームランのマイルストーンに、最も少ない出場試合で到達した選手と、最年少で到達した選手は、以下のとおり。

筆者作成
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 ジャッジは、出場試合こそ少ないものの、年齢は32歳だ。アレックス・ロドリゲスが500本目のホームランを打った時の年齢、32歳と8日をすでに超えている。

 A-RODは、1993年のドラフトでシアトル・マリナーズから全体1位指名を受け、翌年の夏、18歳でメジャーデビューした。一方、ジャッジは、2010年のドラフトでオークランド・アスレティックスから31巡目・全体935位に指名されたが、入団せずに大学へ進み、その3年後にヤンキースから全体32位指名を受けた。メジャーデビューしたのは、2016年の夏。当時の年齢は24歳だった。

 400本以上のホームランを打った58人のうち、メジャーデビュー時の年齢が24歳以上の選手は、ネルソン・クルーズ(464本)とジェイソン・ジアンビ(440本)しかいない。それぞれ、25歳と24歳でメジャーデビューした。その下の23歳でメジャーデビューも、マイク・ピアッツァ(427本)とアルフォンソ・ソリアーノ(412本)だけだ。

 あとの54人は、いずれも、22歳以下でメジャーデビューした。600本塁打以上の9人に限ると、いずれも、メジャーデビュー時の年齢は21歳以下だ。

 ジャッジは、クルーズの464本塁打を上回ると、24歳以上でメジャーデビューした選手の最多記録を塗り替える。さらに、500本塁打に到達すれば、メジャーデビュー時の年齢が24歳以上の選手では史上初となる。

 2022年のオフに、ジャッジがヤンキースと交わした9年3億6000万ドルの再契約は、2031年まで続く。

 8月16日、956試合目に出場したジャッジは、301本目のホームランを打った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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