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【河内長野市】運賃据置き市内バス乗り放題チケット活用!ひんやり渓谷沿いに光滝寺キャンプ場まで歩いた

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市内を移動するときには南海電車と南海バスを主に利用しています。富田林方面に行くときは近鉄電車も使いますね。この3年近くの間で近鉄、南海と電車の運賃が値上げしていますが、ついに南海バスも来月から運賃が値上がりします。

バス停に貼ってある通り、7月1日から初乗りが170円から200円で、それ以降は原則20円ずつ値上げするとのこと。また移動が厳しくなってしまいました。

同時に磁気カードの利用も2025年3月31日でなくなると発表がありました。赤で囲ったところが河内長野に関係するところですが、残念ながら千早赤阪村、金剛山に行くのに便利だったワイドモックルカードが廃止となります。

河内長野市内1日乗り放題のモックルカードは、モバイル化して650円から700円に値上げするとのこと。

しかし、すでにモバイル対応になっているホリデーモックルチケットと、オフピークモックルチケットについては7月1日以降も料金を500円で据え置くと書いてありました。つまりモックルMaaSの従来のチケットに関しては影響がありません。最近、良く利用するだけに少し安心しました。

改めてモックルチケットの利用できる範囲をおさらいすると、河内長野市内の路線が対象です。モックルコミュニティバスや日野滝畑コミュニティバスも利用できるので、市内を3回以上バスを使うならそれだけでお得です。例えば河内長野駅から観心寺なら往復するだけで得しますし、河内長野駅から滝畑ダムなら現状でも片道540円なので、片道だけで得します。

モックルチケットを使って滝畑ダムに行くのはお得で、岩湧山・槇尾山方面への登山や滝畑湖畔BBQなどでも活躍できます。

しかし今回は、それらとは違う所を目指してみることにしました。以前から気になる場所として岩湧山登山口から先の道でした。滝畑ダムの道は南の県境蔵王峠まで続き、そのまま和歌山県側に抜けられます。

蔵王峠までの道は大阪府道ですが、車で峠越えが困難とされ「腐道」ともいわれています。車では通常通ることがなく、バイクや自転車が通るくらいです。どんなところ一度歩いてみたいと思っていました。とはいえ、距離も長いので今回はお試しということで途中の光滝寺キャンプ場付近まで行ってきました。

というわけで先日、ホリデーモックルチケットで滝畑ダムまで行きました。

唐揚げ定食700円
唐揚げ定食700円

滝畑湖畔観光農林組合の食堂で食事をしてから、未知の領域、光滝寺キャンプ場方面まで歩いてみることにしました。

岩湧山登山口から南方向に続いている道です。これだけ見ると片道1車線ですし、本当に腐道と呼ばれるような道になるのかピンときません。論より証拠とばかりに歩いていきましょう。

岩湧登山口から先は光滝寺キャンプ場に行く車以外はバイクや自転車くらいしか走らないので、ウォーキングに適している道とも言えます。道路と水面が近いことからこの辺りまでくると、滝畑ダム竣工の影響を受けていない昔ながらの石川の水面のような気がします。

片道一車線の道、5分も歩かないうちにいきなりなくなりました。

右側には石川が流れています。ダムよりも上流部分は渓谷地帯になっています。小さな滝がいくつもありますし、水もきれいですね。

すれ違うのが大変そうな道、車もめったに通らないので気軽に歩いて行けます。

途中で大きな石を発見!高向小ガイドマップ(外部リンク)によれば、石川最大の石とのこと。

そして、山の上から水が湧き出ています。手を洗うようになっていますね。

6月の訪問で天気も良く暑かったのですが、岩湧山登山口あたりとくらべて、ここに来ると、明らかに温度が違って空気がひんやりします。夏のウォーキングに最適です。

腐道などと揶揄されていますが、なだらかな上りのためか歩く分にはとても歩きやすかったです。

河内長野で渓流があるところはけっこうありますが、少し谷深くなっているところが多い印象が強く、間近で水の流れが感じられるところは意外に貴重な気がしました。

10分程度歩くとキャンプ場利用者のための駐車場があります。出合駐車場と書いてあります。

出合の意味はすぐにわかりました。石川の流れがここで合流しているからです。右側が本流で、左側は大滝方面(千石谷)に行く流れのようです。

数字が書かれた黒い樽のようなものがあります。

道路の反対側にキャンプ場があるようですが、今は使われていないようです。

こちらの分岐は光滝寺へ向かう道です。今回は府道をそのままキャンプ場まで目指します。

身近に渓谷地帯が続きます。石見川方面の道より車が少ないので本当に歩きやすい。

崖が迫っています。

やがて建物が見えてきました。

キャンプ場の施設のようです。

何か気になる塔を見つけました。

キャンプ場のものですが、NTTドコモと書いてあります。携帯の電波のアンテナのようですね。

しばらく歩くと、光滝寺キャンプ場との分岐点に到着しました。右に降りていくとキャンプ場に行けます。

滝の上の部分がキャンプ場になっているようです。

光滝寺キャンプ場の使用料金です。

事前情報では、キャンプ場の先に滝畑48滝のひとつ光滝があると聞いたので、キャンプ場に入ってみました。ところがキャンプ場の人の話では、現在光滝への道が壊れているらしく、閉鎖されているとのこと。

滝畑48滝の存在はもちろん以前から知っていたので、密かに光滝を目指していましたが、残念ながら行けなかったようです。古い情報しかない理由も頷けました。せっかくなので近くの荒滝の様子まで見てみることにしてもう少し府道を遡って見ることにしました。

ちなみに大滝は昨年見てきました。

光滝寺キャンプ場までは車は通ることがありますが、キャンプ場から先はとても府道とは思えない道になります。但し国道でも生駒山を越える暗峠もこのような道になっているので、おかしいわけでは無いようです。

少し勾配がきついので滑り止めがついている道を先に歩きます。

一気に勾配を上げてきました。光滝キャンプ場の様子が眼下に見えます。

キャンプ場の端の方は滝になっているようでした。

林道のような府道をひたすら歩きます。ごくたまにバイクが通るくらいで本当に登山道を歩いているのと変わりません。

ここで、電信柱を見ると「タキカン」と書いてあります。

これはかつて滝畑にあった発電所(瀧幹)の電柱で、滝畑ふるさとの文化財森センターの展示物で詳しい説明があります。

展示物に書いてありましたが、昔は電気を町のほうに流していたそうですが、現在は逆に関西電力の電気が山に向かって流れているとのこと。

さて、木々に覆われているので見た目はわかりづらいですが、水が激しく落ちる音が聞こえるところがあります。

スマホのアプリなどで確認しても、この近くに光滝があるものと考えられます。

視覚では残念ながら確認できませんが、聴覚ならよくわかります。その証拠に少し先を歩くと途端に音が聞こえなくなります。

では荒滝の様子はどうなんでしょう。もう少し歩いてみます。

あそこに見えるのは、荒瀧キャンプ場との分岐点ですが、キャンプ場が閉鎖されているようです。

この先に林道があり御光滝や夫婦滝などがある様です。説明書きによると光滝寺キャンプ場がいっぱいになった時にゲートを開けるようなことが書いてありました。

府道を先に歩きます。荒滝はゲートから入ると近くまでいけるようでしたが、今回は府道から見下ろしてみることにしました。

府道であることを示す標識です。

引き続き蔵王峠方面に向かいます。少し勾配の高い道になると滑り止めになっています。

滑り止めを見ると結構歴史を感じました。

少し開けた所が見えて来ました。名もなき滝が見えます。

さらに登っていくと何かが見えてきました。

墓跡の様なものが見えます。

荒滝地蔵尊と書いています。ただし、地蔵菩薩像などは、ありませんでした。

木々の隙間から河原が見えます。

この辺りは上りですが、舗装されているので歩くのは苦ではありません。

高いところまで上がりきりました。落下防止の柵があります。

光滝の時同様に突然、大きな水が落ちる音が聞こえてきました。この位置から河原を見ると結構高い地点に来ていて見下ろさなければなりません。

音が大きくなるところを過ぎて再び河原を見ると、段差がほとんどないところに水が流れています。つまりここに荒滝があることは間違いないようです。

府道からも荒滝が落下する様子が撮影できました。

少しだけですが動画も撮りました。

このまま蔵王峠まで歩いてみようかと思いましたが、キリがないので今回はこの辺りで引き返しました。

ということで、滝畑ダムから南側、府道ぞいにキャンプ場方面まで歩いてみました。滝畑48滝の雄大な姿は見られませんでしたが、光滝寺キャンプ場の入口あたりまでは渓谷を間近で見られますし、キャンプ場に入る車がたまに通るだけで歩きやすいルートでした。

ホリデーモックルチケットは終日乗り放題なので、滝畑からの帰りにくろまろの郷に立ち寄りました。ホリデーモックルチケットの特典として250円以下のパンがひとつ無料なので、バスの時刻を調べておけば帰りに特典のパンを手に入れても良いですね。

余談ですが、7月15日にカレーパングランプリの結果がわかるそうです。楽しみですね。

岩湧山登山口から光滝寺キャンプ場入口までの渓谷

住所:大阪府河内長野市滝畑

アクセス:南海・近鉄河内長野駅からバス 滝畑ダムバス停から徒歩10~20分程度

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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