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各打順で最も多くのホームランを打っているのは!? 1番はヘンダーソン、2番はソト、3番はジャッジ…

宇根夏樹ベースボール・ライター
ガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)Jun 30, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今シーズンの前半に、エリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)は、17本のホームランを打った。2番打者として10本と、6番打者として7本だ。各打順の本塁打ランキングにおいて、前者は、両リーグ11位タイに位置する。後者は、最も多く、シェイ・ランガリアーズ(オークランド・アスレティックス)、テオスカー・ヘルナンデス(ロサンゼルス・ドジャース)、リース・ホスキンス(ミルウォーキー・ブルワーズ)の3人と並んでいる。

 各打順の本塁打トップ3は、以下のとおり。

筆者作成
筆者作成

 それぞれの選手が他の打順で打った本数も記載し、ホームランのない打順については、1打数以上の打順を0本、0打数の打順は空白とした。例えば、4番打者として22本塁打のジョシュ・ネイラー(クリーブランド・ガーディアンズ)は、他に、3番で12打席と5番で1打席に立っている。11打数1安打(二塁打1本)の3番は0本、代打として四球を選び、0打数の5番は空白だ。

 シーズン20本塁打以上の13人中、2つの打順で二桁のホームランは、大谷翔平(ドジャース)だけ。29本塁打のうち、最初の19本は2番、その後の10本は1番として打っている。順位は、2番の2位と1番の7位タイ。ちなみに、チームメイトのムーキー・ベッツも、1番打者として10本塁打だ。こちらは、他の打順の出場がない。

 なお、各打順のシーズン最多本塁打は、1番が2023年のロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)の41本、2番が2017年のジャンカルロ・スタントン(当時マイアミ・マーリンズ/現ニューヨーク・ヤンキース)と2022年のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)の47本、3番が1998年のマーク・マグワイアの69本、4番が1930年のハック・ウィルソンの56本、5番が1932年のジミー・フォックスの58本、6番が2000年のトロイ・グロスの39本、7番が1987年のハワード・ジョンソンの28本、8番が1955年のデル・クランドルの22本、9番は1996年のケビン・エルスターの21本だ。

 今シーズンの前半に、1番打者として27本塁打のガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)は、前年にアクーニャJr.が打ち立てた記録を塗り替えてもおかしくない。ここまでの出場は、1番が88試合、4番は7試合だ(欠場1試合)。オリオールズが後半に行う66試合すべてに1番として出場し、88試合で27本と同じ「ペース」で打つと、1番の本数は、シーズン全体で47~48本となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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