韓国男性グループ「BTS」、ナチス親衛隊を想起させる衣装でネット大炎上:ユダヤ団体も怒りの抗議文発表
韓国の男性タレントグループ「BTS(防弾少年団)」がナチスドイツ時代のナチス親衛隊(SS)のシンボルマークがついた帽子をかぶっていたり、コンサートでナチス親衛隊を想起させる旗を掲げていたとして、米国のユダヤ人団体「サイモン・ヴィーゼンタール・センター」が怒りの抗議文を発表。同センターではBTSを運営している事務所に謝罪を要求。米国だけでなく欧州や韓国でネットも炎上している。
サイモン・ヴィーゼンタール・センターは抗議文のリリースの中で、ツイッターの動画を引用して「コンサートで不気味なほどにナチスの鍵マークと似ている旗を振っている」とBTSを非難。明らかにナチスドイツ時代の親衛隊を想起させているもので、あっという間にネットで世界中に拡散。
さらに、以下の画像を引用してナチス親衛隊(SS)のシンボルマークがついた帽子をかぶっていることを非難。
ナチスは第2次大戦中に、約600万人のユダヤ人やロマ、政治犯らを殺害、いわゆるホロコーストである。サイモン・ヴィーゼンタール氏自身もオーストリア生まれのユダヤ人で、戦争中は強制収容所に収容され、迫害されてきた。辛うじて生き延びることができた同氏は、戦後はナチス戦犯らの追及や逮捕に関与してきた。アルゼンチンに潜伏していたアイヒマンの逮捕にも大きく貢献したことで有名。1977年にサイモン・ウィーゼンタール・センターを設立。サイモン・ウィーゼンタール氏は2005年に亡くなっているが、同センターでは現在でも世界中で反ユダヤ主義やホロコースト否定などを徹底的に追及している。
サイモン・ヴィーゼンタール・センターは2016年11月に、日本のアイドルグループ「欅坂46」がハロウィン・ライブでナチス親衛隊を想起させる衣装を着用していたとして強く非難。当時もBBCやCNNなど欧米のメディアでも大きく取り上げられ、世界中でネットも炎上していたが、深謝後に沈静化した。なおドイツなどではヒトラーやナチスを想起させる衣装を着たり、ナチス式敬礼は違法で逮捕される。