韓国も「コロナ」感染者の減少が鈍化!変異ウイルスも拡大傾向に!
韓国も新型コロナウイルス感染者が300人台から400人台の間を往復するなど感染減少は下げ止まりの状態にある。
韓国の新規感染者は旧正月の連休(2月11―14日)の余波で600人台まで跳ね上がったが、現在は300人台から400台で推移している。
今年に入って、韓国の一日の全国新規感染者は1月3日に1020人を確認して以来、4桁は一度もなかった。また500人台も2月18日の561人が最後で、2月19日以降は400人台から300人台に下がっていた。直近の1週間をみると、2月26日415人、27日356人、28日355人、3月1日344人、3月2日444人、3月3日424人、4日398人で推移している。
韓国は一日の感染者を二桁まで抑え込むことを目指しているが、二桁は昨年11月6日の89人が最後で、それ以来一度もない。
感染者数が中央防疫対策本部の見込みよりも大幅減少しないのは人の移動量の増加が原因とみられている。先週末(27-28日)の携帯電話による移動量を分析した結果、全国の移動量は約7252万件で前週よりも12.7%も増加していた。これは「第3次流行」(第3波)が始まる前の昨年11月の状況と酷似していると分析されている。
韓国の全国感染者は5日午前10時現在、9万1638人に達しているが、首都ソウルが最も多く2万8820人。次に首都圏の京畿道が2万4415人。全国で4番目に多い仁川(4507人)を合わせると、首都圏だけで全体の63%を占めている。
昨日(4日)の感染者も、398人のうちソウル(129人)、京畿道(173人)、仁川(13人)だけで315人を占めていた。
長期間にわたる強力な防疫措置にもかかわらず感染者の減少が鈍化していることや既存のウイルスよりも感染力が強いとされる変異ウイルス感染者が散見されていることから感染者がいつ再び急増するかわからない状況にあるとして、中央防疫対策本部は国民にさらなるソーシャルディスタンス(社会的距離の確保)の徹底を求めている。
韓国でも新型コロナウイルスワクチンの接種が2月26日から始まったが、専門家の間ではワクチン接種で気が緩めば、逆に感染者が急増し、今月末から4月初にかけて「第4次流行」の可能性まで取り沙汰されている。
なお、変異ウイルス感染者は日本では3月4日現在、空港検疫で見つかった例を含め234人の感染が報告されているが、韓国でもすでに162人から変異ウイルスが確認されている。
日本同様にこのうちイギリス型が最も多く、138人。南アフリカ型が18人、ブラジル型が6人となっている。変異ウイルス集団感染の事例も5件ある。