大谷翔平がカーショウやコールと共演してコロナ感染拡大防止を願う。チャリティ・バットは100万円超え
4月中旬を過ぎても未だにシーズン開幕の目処が立たないメジャーリーグ。世界中で新型コロナウイルスの感染が広がり、大きな被害が出ている今は野球どころではなく、安全にシーズンが開幕できるまではメジャーリーガーたちも自宅に留まっている。
MLBは4月18日に新型コロナウイルスの感染拡大防止を呼びかける動画を公式サイトにアップ。殿堂入りしているカル・リプケン・ジュニアやランディ・ジョンソン、現役のクレイトン・カーショウ(ドジャース)、ゲリット・コール(ヤンキース)、マックス・シャーザー(ナショナル)らのスーパースターと一緒にエンゼルスの大谷翔平も出演した。
「Keep Flattening the Curve」と題されたこの動画のタイトルを日本語に訳すと「曲線をなだらかにしよう」というもので、感染者数を表すグラフのカーブをなだらかにして、できるだけ平らに近付けることを願ったもの。そのためには一人ひとりが外出を控えて、感染を広げないことだ。
厚生労働省が2月24日に「新型コロナウイルス対策の目的(基本的な考え方)」とのタイトルで発表したグラフも流行のピークを下げ、患者増加のスピードを抑えることを訴えているが、これこそが「Keep Flattening the Curve」である。
MLBが「#MLBAtHome」とのハッシュタグを付けて発進した動画は、それぞれの自宅から感染拡大防止を呼びかける選手の姿を繋げて1分弱に編集したもの。
リハビリで訪れたエンゼルス・スタジアムの室内に一人で座った大谷は「早期終息を願っています」と日本語で訴え、2632試合連続出場の記録を持つ”鉄人”リプケンは「私は長い間、毎日仕事に通っていたが、今は家で待機するときだ。賢くなれ。曲線をなだらかにしよう」と強く呼びかけた。
また大谷は、新型コロナウイルス感染症の拡大に立ち向かう医療従事者に防護服や消毒用アルコールなどの医療物資を届けるために、特定非営利活動法人ジャパンハートが4月17日に立ち上げた『ジャパンハート チャリティオークション』にも協力。
大谷が寄贈した直筆サイン入りのバットは、17日午後7時過ぎに出品され、12時間後の18日午前7時の時点で100万円を超える値段が付いている。こちらは4月19日の日曜日、午後7時16分に落札が終了する予定となっている。
ヤフーオークションに出品されている大谷の直筆サイン入りバットを手にできるのは1名だけだが、誰もがこの医療支援プロジェクトに参加できる。
日本国内史上最速となる1日で1億5000万円以上の支援金を集めたジャパンハートによるクラウドファンディングは16日で締め切られたが、「洋服や不要になった身の回り品で寄付」、「貯まったポイントで寄付」などジャパンハートの活動を支援する方法はいろいろある。
プロジェクト協力チームの一員としてジャパンハートの活動を応援する大谷は次のようなメッセージを送っている。
「みなさん大変だと思いますが医療機関をはじめ多くの人達が問題解決に精一杯動いてくれています。そんな方々の助けになれればと思いっています。感謝と思いやり、そしてお互いを助け合う気持ちをもって支え合っていきましょう」
医療支援プロジェクトに参加することによって、誰もが大谷翔平の”チームメート”になれる。