入社すべき企業を見極めるまでの流れ ~判断材料をもとに仮説を立て、意思決定する~
就活SWOT代表の酒井です。15卒の就活もスタート時期なので、
企業選択の方法についてコラムを書いてみたいと思います。
なお、本記事は企業研究に関する「考え方」についてがテーマですので
具体的な企業研究の進め方については、こちらの記事をご参考にしていただければと思います。
万人にとって素晴らしい会社は存在しない
まず前提として、
ある人にとって「すばらしい」会社が
自分にとってもすばらしい会社であるとは限りません。
ある人にとって「行く価値が無い」会社が
自分にとってもいく価値が無い会社であるとも限りません。
同じ会社であっても、その人の思考・価値観などによって最終的な結論は変わるもの。
このことを意識することが非常に重要です。
自己の体験、主観的情報、客観的情報は分けて考える
次に情報の受け取り方について。
●意思決定に役立つな情報は3種に分類できる
就職先を決める上で決め手になる情報は、
まず「自己の体験」と「それ以外」に分類できます。
そして、「それ以外」の他者からもたらされる情報は、
「その他者による主観的な情報」と「客観的な事実に基づく情報」の2つに分けられます。
最終的な就職先を決める上では、この3つの判断材料のそれぞれを考慮に入れて
判断することが好ましいと思っています。
ある人は、年収や待遇などのデータをもとに入社する会社を考えます。
またある人は、その会社に勤める人が好きだからという理由をもとに入社する会社を考えます。
どちらも、間違いではありません。
しかし、どちらか一方だけで選ぶのは危険です。
※参考画像(3種の情報をもとにして仮説・検証を繰り返す図)
1.受け取った情報をもとにして、「だから何なの?」を考え仮説を立てます。
2.立てた仮説について「それって本当?」なのかどうかを考えるために、必要となる情報を検討します。
そして、その情報獲得のために行動します。
1・2のいずれの工程においても、
自分の価値観、思考、これまでに得た知識が影響してきます。
この工程を繰り返すことにより、自分の価値観も変わり、思考も洗練されていきます。
●情報発信者によって情報発信の切り口は変わる
同じ事柄でも、情報を発信するのが
企業の人事なのか、社員なのか、内定者なのか、同じ大学生なのか…
などによって話すスタンスは変わります。
学生では見えないこともあるし、人事だから言えない事もあるでしょう。
だから企業から与えられる情報、社員の話す情報、内定者や同級生が話す情報など、
色んな視点から就活を進めましょう。
そして、色んな視点からものを見ることで「自分の視点」を確立させてください。
「どんな情報を受け取るか」によって、自分の価値観をも変わってきます。
就活は情報戦であると言いますが、
情報を入手するだけでなく、「情報をどう捉えるか」がカギ。
一口に情報といっても色んな種類の情報があります。
その情報と、自分自身の価値観をもとに仮説を立て、どう行動するか決めていきましょう。