ワールドシリーズの優勝パレードで、選手が逮捕されそうになる。何かしでかした!?
11月5日、アトランタ・ブレーブスは、26年ぶりのワールドシリーズ優勝を祝うパレードを行った。
選手たちは、ゆっくりと進む、屋根のない2階建てのバスの上から、沿道に詰めかけたファンの声援に応えていた。その時、ブレーブスのジャージを着て、ジーンズを履いた男が、バスの前を走り抜けようとして、警備に当たっていた警官に右腕とジャージを掴まれた。
警官は、そのまま、腕を離さない。男は、左手にビールらしき缶を持っている。だが、これは、ファンが酔っ払って乱入したのではない。タイラー・マツェックのジャージを着ていたのは――もしかすると、酔っ払っていたかもしれないが――マツェックその人だった。
マツェックは、途中でバスを降り、バスと併走しながら、沿道から彼に向かって手を差し出すファンとタッチを交わしていた。警官に捕まった際は、反対側の沿道に移ろうとしていたのだろうか。幸いにも、本人であることはすぐに判明し、マツェックは「釈放」された。
ターナー・スポーツのシドニー・ウォーカーが、その時の様子をツイッターにアップしている。
今シーズン、マツェックは、69試合に登板し、防御率2.57を記録した。ポストシーズンでは、ブレーブスが行った16試合中13試合で投げ、防御率1.72。「この投手がいなければ、リーグ優勝は危うかった!? ワールドシリーズでもキーマンになるはず」で書いたとおり、リーグ優勝の立役者の一人となり、ワールドシリーズ優勝を決めた第6戦は、7回裏と8回裏を封じた。打者7人に対して投げ、4人目以降はいずれも三振に仕留めた。
ポストシーズンで一気にその名を知らしめたと思ったのだが、誰もが知るようになったわけではないようだ。