全勝対決を制するのはどちらか?
ジャーボンテイ・デービス(28)戦に向けてキャンプを張るライアン・ガルシア(24)が、カリフォルニア州ビバリーヒルズで練習を公開した。28戦全勝26KOで3階級を制した現WBAライト級レギュラー王者のデービスも、先日メディアをジムに入れ練習風景を見せたが、互いに手の内は明かさず、軽く動いたのみ。
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20230411-00345031
試合が開催されるのは22日。ガルシアは23戦全勝19KOで、ドリームカードの実現だ。
ミット打ちで汗を流した後、ガルシアは言った。
「この試合は、俺にとって大きな意味がある。長い間、思い描いていた時が、ついにやってくる。ジャーボンテイ・デービスを倒して、ヤツを破壊してやる。これからは俺の時代だ。リングに上がったら絶対に集中力を切らさない。ラウンドに関係なく、デービスをリング上で眠らせてやるさ。
試合が待ち遠しいし、ラスベガスに入ればさらにモチベーションが上がると思う。会場に着いたら、更にワクワクするだろうな。誰もがこの試合を望んでいたんだから、盛り上がるはずだ。彼が勝つと感じる人がいれば、俺が勝つと思う人もいる。ただ勝者となるのは自分だ。
今日のようなメディア向けのワークアウトでは、誰も練習しないだろう? でも、可能な限り楽しいものにしたかった。今夜は7時からトレーニングなので、この場を盛り上げようと考えた。皆に美味しい物を食べてもらい、メディアをうまく扱って、できる限りベストな答えを返すよ。周囲にいる全員をハッピーにすることが俺の仕事さ。
この一戦は、ボクシング史を変え、若いファイターに勇気を与えられるメガ・ファイトだ。努力する人間は他者から愛されるものだ。ファンは、全力を尽くして戦う2人のボクサーを知ることになる。勝っても負けても、人生におけるチャンピオンとは何かを、ボクシングが教えてくれた。何もしようとしないネガティブな人たちに引きずられることなく、自分の人生の行く末を知ることが出来るんだ。
俺にとってはもちろん、誰にとっても重要だが、不可能だと思われていることにチャレンジするには勇気が必要だ。だからこそ、俺は今、ここに立っている。
「これは、俺が偉大であることを世の中に示すための戦いだ。偉大な男になることに拘ちゃいない。俺は自分が何者かをを知っている。リングに上がれば、デービスは今までに感じたことのない感覚を味わうだろう。俺はヤツをぶちのめす。相手がやろうとする全てを封じる。ジャーボンテイ・デービスは俺に勝てない。約束するよ。
ヤツは眠ることとなる。右で仕留めても左で倒してもいい。デービスは俺の左フックが怖いのさ。夢の中でも俺の左フックが出てきて、震え上がっているのさ。彼にとっては敏感に反応する言葉なんだな。
トレーナーのジョー・グーセンとは3度目の仕事になるが、彼は経験豊富で試合への理解も深い。グーセンと一緒にいるのはとても楽しい。知的な男なので、人生について様々な事を話し合っている。俺は、人生とボクシングの両方について語れるタイプと一緒にいるのが好きだ。そういう人間が身近にいるのは素晴らしいことだよ」
デービスは28戦のうち12度、世界タイトルマッチをこなしてきた。ガルシアはマイナータイトルは幾つか獲ったが、メジャーなものはWBC暫定王座を獲得したのみ。まだ、本当の実力者との対戦は無い。
4歳年上のデービスは経験で大きく上回る。ガルシアは、怖いもの知らずの若さが武器となるか。筆者はデービス有利と予想する。