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MVP大谷翔平選手の米メディアへのインタビューの答えに絶賛の嵐 WBC侍ジャパン優勝!

飯塚真紀子在米ジャーナリスト
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 大きな笑いに包まれ、ハグに、スマホで2ショットもあり! 大谷翔平選手もとてもリラックスしていて、スマイルもたくさん、楽しそう。

 米フォックス・スポーツが、WBCでMVPを獲得した大谷翔平選手にしたインタビューが、ツイッターで多数再生され、大谷選手がした答えが絶賛されている。

 決勝戦の最後に同じエンゼルスのチームメイトで、仲の良いマイク・トラウト選手とした対決をアメリカのメディアもフォーカスしているが、元プロ野球選手のアレックス・ロドリゲス氏(A-ロッド)とデビッド・オルティーズ氏(ビッグ・パピ)を交えたフォックス・スポーツのインタビューでも、大谷選手は最初にその点を聞かれた。

ーートラウト選手に対して3振をとったのはどんな感じでしたか?

 ほんと、最後の最後で対戦するとは思わなかったんで、まあ、ちょうど来るかなとは思ってましたけど、まさか最後の最後になるとは思わなかったです。

ーーチームメイトに試合前にしたスピーチに感動したが、それについて何かありますか?

 野球をやっているなら誰もが耳にしたことがある選手が1番から9番まで、また、ベンチの選手もそうですし、本当に素晴らしい選手たちが並んでいるので、何も考えないと、あ、マイク・トラウトだとか、やっぱりリスペクトの形が受け身の形になってしまうので、まあそこだけ、本当に負けないんだという気持ちを持って行きたいなと思って言いました。

ーーここ数年、トラウトとプレイしていて、兄弟のような関係だが、なぜあんなえぐい球を投げたんですか?

 正直、誰よりも彼の凄さというか、本当に(ラインナップの)ネクストから毎年にように見てますし、チームメイトが彼の凄さというのを、人間性を含めて、どれだけ素晴らしいのかをわかっていると思うので、本当にこう自分のベストを超えるような球を投げないとなかなか抑えられないバッターじゃないかと思って、そういう気持ちで行きました。

ーー日本の人々にとっては、この勝利はどんな意味を持つと思いますか?

 選手もそうですが、僕らはアメリカの野球をリスペクトしていますし、彼らの野球を見本にしてこれまで頑張ってきたと思うので、今日はたまたま勝ちましたけど、これからもっともっと高いところを目指して、もっともっと頑張って行きたいなと思います。

ーーこれまでのキャリアの中で、これはベストな瞬間ですか?

 今のところトップにじゃないかなと思いますし、このシチュエーションで投げるというのはなかなかあることではないので、緊張しましたけど、本当に感謝の方が大きかったと思います。この舞台で投げれて本当に感謝しかないと思います。

ーー真剣な質問をしたいけど、どの惑星から来たのですか?

 本当に、日本の田舎というかね、チームも少ないようなところでやっていたので、日本の人たちからしても、頑張ればこういうところでできるんだという(ことを示せた)のは、本当に良かったんじゃないかなと思います。

ーー日本時代、アメリカのメジャーリーグを見ていて、どの選手に憧れていましたか?

 この2人(A-ロッドとビッグパピのこと)もそうですし、今日いたケン・グリフィー・ジュニア選手もそうですが、A-ロッド、オルティーズ、本当に僕が小さい頃見ていた選手が同じフィールドに立って、今こうやってインタビューを受けているのも正直信じられないような感覚ではあるので、もっともっと、今度は自分がそういう立場になれるように頑張りたいなと思っています。

 大谷選手に憧れていたと言われたロドリゲス氏とオルティーズ氏は大喜びして、大谷選手をハグ、オルティーズ氏はスマホで大谷選手との2ショットも撮影した。

 ツイッターでは、このインタビューと大谷選手の答えに対し、「なんて素晴らしく、ピースフルなインタビューなんだ」、「素晴らしい答えだ」、「オータニは高潔な人だ」、「素晴らしいインタビュー、楽しそう」、「Love this interview」、「ショーヘイはスマートでクール、素晴らしい考え方と答えだ」、「かっこよすぎ! インタビュアーを喜ばせる機転も素晴らしい! 無敵やん!?」、「人たらし、大谷翔平選手」など絶賛する声があがっている。

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在米ジャーナリスト

大分県生まれ。早稲田大学卒業。出版社にて編集記者を務めた後、渡米。ロサンゼルスを拠点に、政治、経済、社会、トレンドなどをテーマに、様々なメディアに寄稿している。ノーム・チョムスキー、ロバート・シラー、ジェームズ・ワトソン、ジャレド・ダイアモンド、エズラ・ヴォーゲル、ジム・ロジャーズなど多数の知識人にインタビュー。著書に『9・11の標的をつくった男 天才と差別ー建築家ミノル・ヤマサキの生涯』(講談社刊)、『そしてぼくは銃口を向けた」』、『銃弾の向こう側』、『ある日本人ゲイの告白』(草思社刊)、訳書に『封印された「放射能」の恐怖 フクシマ事故で何人がガンになるのか』(講談社 )がある。

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