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まるで桜に染まった水面のよう「桜くずきり」でさっぱりと涼を感じながら桜の名残をいただきます

柳谷ナオ和菓子ソムリエ・ライター

創業1775年京都の老舗和菓子屋さんのひとつ、「俵屋末富」さんからは、ひんやりと冷やしていただく桜のお菓子が販売されていました。

その涼しげな佇まいから、桜が終わってほんのり汗ばむ時間が増えてきたら頂こうと思ってたのしみにしておりました。

桜くずきり
桜くずきり

今回は「桜くずきり」をご紹介。

縦長の容器に入っているので、蓋をあけて器へ。葛切りだけではなく、桜色のジュレもたっぷり入っています。やはりこういった涼を感じられるお菓子は、ガラスなどの透明な容器に入れるとよく映えますね。

ずっと眺めていたくなるような煌めき
ずっと眺めていたくなるような煌めき

最近は蓋を開けてそのまま召し上がれるものも沢山ありますが、こちらはぎりぎりまでたっぷり入っておりますので、容器に移し替えて召し上がってくださいね。

ぷちん、とした葛切りにとろりとした甘酸っぱいジュレが絡み、のど越しの良い食感。

桜餅やお団子といったお菓子にはないさらさらとしたのど越しと桜の風味のコンビネーションは新鮮ですね。

ちゅるちゅるっと
ちゅるちゅるっと

桜の葉などを使用した餡にすっかり慣れてしまった今日この頃ですので(贅沢ですね)、若干物足りなさを感じるのですが、甘酸っぱいという味わいはこういったお菓子ならでは。

しっかり冷やしてお風呂上りに頂いたら、より美味しく感じられそうです。

欲を言えば、葛切りをもう少し増やしていただいてもいいのかな、なんて思うのですが、もしかしたらそれだとこの透け具合がいまいち美しくならないかもしれませんね。見た目の美しさも調整しながら作るのはなかなか難しいものかとおもいます。

縦長の容器です
縦長の容器です

今の季節はフルーツ味がでているそうなので、こちらはお子様がいらっしゃるご家庭には喜ばれそうです。ひんやりとしたフルーツの涼菓は、これから迎えるじめじめとした梅雨にもさっぱりといただけますね。

<俵屋末富・本店>

公式サイト(外部リンク)

京都市上京区室町通上立売上ル

075-432-2211

8時~16時

定休日 日・水

和菓子ソムリエ・ライター

■年間400種を優に超える和菓子を頂く和菓子ソムリエ&ライター。美味しさだけではなく、職人さんやお店、その土地の魅力をいかに伝えるかに重きを置いて執筆中! ■製菓衛生士免許所持・製造・販売・百貨店勤務経験有 ■和菓子・お取り寄せ・お土産・アンテナショップ・都内物産展&催事・和菓子とお酒&珈琲&ノンアルコールとのペアリングなどの執筆や取材、監修を得意としています。

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