【シワ・毛羽立ち・シミ】服が傷む間違った洗濯 3選 -洋服をキレイに着続ける簡単なコツ-
洗濯研究家の平島 利恵です。
洋服の洗濯後に「シワがとれない」「毛羽だってしまった」というお悩みは、”洗濯の仕方が間違っているから”かもしれません。
洋服が劣化する一番の原因は、洗濯です。
高価な洋服であっても、着用と洗濯により必ず経年劣化していきます。
洗濯をしてもシワや毛羽立ちなく、キレイな状態を保つのは、実はとても簡単なことなんです。手間をかけずに洋服のキレイが続く、3つの方法を紹介します。
1.なんでも一緒に洗濯するのはやめよう
洋服をキレイに保つためには、衣類に合わせた洗濯が大切です。
肌着やお子様の服など、皮脂・汚れがつきやすい服と、大人のデリケートなおしゃれ着を一緒に洗うのはやめましょう。
おしゃれ着はデリケートコースで洗い分け
汚れがつきにくいおしゃれ着は、おしゃれ着洗剤(中性洗剤)を使い、デリケートコースで洗います。デリケートコースは、通常コースよりも優しい水流で、衣類への負担を抑えながら洗濯できます。
表面の毛羽立ちを抑えたいニットなどは、洗濯ネットを使用します。
ニオイや汚れが気になる衣類はアルカリ性洗剤で
逆に、肌着や体操服・作業着など、ニオイや汚れがつきやすいものは、洗浄力の高いアルカリ性洗剤でしっかり洗いましょう。
すすぎの回数を2回以上にすることで、蓄積汚れ・ニオイ戻りが防止できます。
2.シミをそのままにするのはやめよう
衣類のシミは、ついてから24時間が勝負です。
ついてすぐなら簡単に落とせるシミを、そのままにすると、繊維の奥に染み込み、固着し、負荷をかけなくては落とせないシミに変質します。
お気に入りの服にシミがついた時は、出来る限りすぐ、汚れを落としましょう。
洗濯前にシミに気付いたら洗剤を塗布
シミを落とそうとゴシゴシもみ洗いすると、衣類の表面を傷めてしまいます。おしゃれ着に汚れがついてしまった時は、洗剤を塗布し、優しく繊維に叩き込んでから、洗濯機にかけましょう。
【汚れ別】シミ抜きテクニック
シミの種類に合わせ、効果的な落とし方をしましょう。
3.衣類を詰め込むのはやめよう
衣類のシワや毛羽立ちの一番の原因は、衣類の詰め込みすぎです。
洗濯機の中で衣類には強い水流の力がかかります。ぎゅうぎゅうの状態だと、衣類同士が擦れ、絡まり合いやすくなります。
デリケートな衣類は少ない衣類量で、優しく洗うようにしましょう。
衣類の量は縦型8割、ドラム式5割
衣類の適量は、思っているよりも少ないかもしれません。
特に少ない水量で叩き洗いをするドラム式の場合は、5~7割が衣類の適量です。
水量が足りていない可能性も
洗濯の水の量は、衣類の重さに対して自動計算されます。
フリースやニットのように、軽いけれどかさばるものが洗濯槽に入っている場合、水量が足りなくなることがあります。
かさばる衣類を洗濯する際は、水量を確認するか、自動水量より1段階多い量に再設定するのがおすすめです。
キレイが長続きする干し方
洗濯表示に合わせて干す
衣類の洗濯表示には、干し方の表示もあります。洗濯表示に合わせた干し方をすることで、伸びや色褪せを防ぐことができます。
濃い色のものは陰干し
紫外線も衣類の劣化の原因です。特に濃色は色褪せしやすいので、風通しの良い場所で陰干しし、乾いた後は早めに取り込みましょう。
シワになりやすいのものは濡れたままアイロンがけ
綿や麻のように、乾いた後のシワを伸ばすのが難しい素材は、濡れている間にアイロンをかけると細かいシワまでキレイに伸ばすことができます。
アイロン後に干して、よく乾かしましょう。