ふんわり薄紅色が可愛い!店舗限定、京都「鶴寿庵」さんのもっちりとした花びら餅は少し珍しいかも?
元旦は皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか?のんびりと過ごしたという方、お節料理の準備や後片付けに追われていた方(食器を片付けるのが大変なんですよね…)もいらっしゃるかと思います。
2日となると、初売りを開始するデパートやお見せも増え、限定品や福袋をめがけてはしごします!というポストや投稿もSNSでちらほら…
さて、その新年に欠かせない和菓子のひとつが花びら餅。古の宮中にて執り行われていた歯固めの儀式から始まり、京都の川端道喜さんが今の形を大成なさったといわれている和菓子です。
そして、京都の御菓子司、「鶴寿庵」さんでもまた一風珍しい花びら餅が販売されているのです。今回は鶴寿庵さんの「花びら餅」をご紹介。
実は、本店と京都高島屋さんでの販売のみなのですが、年末に新宿高島屋さんオンラインにて受付していた大晦日に京都の和菓子を購入できるイベントにて予約。その際にあれこれ見比べて、これは…?と惹かれたのです。
一般的な花びら餅は味噌餡と牛蒡を包んだ部分が薄紅色に染まっていることが多いのですが、鶴寿庵さんの場合はほぼ薄紅色なのです!これはこれで鮮やかで素敵。
やや厚みを持たせてた餅生地は、全体のフォルムや閉じ口の佇まいまでふっくらと丸みを帯びており、優美かつ豊かさを象徴するかのようで縁起物のように思えるのです。
餅皮のむっちりとした食感は、前歯にわずかながら吸いつくような弾力を持ち、噛みしめるたびにマイルドな甘さがじんわりと。また、シャキッという小気味良さのあとからほろほろっと崩れる牛蒡の蜜煮も良い塩梅ですね。
幾分白味噌の利かせ方が穏やかな味噌餡なのか、白味噌の塩気で全体が引き締まるという印象よりは、お餅そのものの旨味や甘味が舌の上に長く留まっているような花びら餅でした。
初釜の席にて提供されることが多い主菓子、花びら餅。まだまだ厳しい寒さの中お稽古に向かう道中の頬や鼻先も、こんな風に染まっているんだろうなと思うお正月二日目でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<鶴寿庵・本店>
公式サイト(外部リンク)
京都市中京区壬生梛ノ宮町24
075-841-0751
8時~18時(年明けは変動有)