ヤンキースの監督は「退場のシーズン最多記録」を塗り替える!? 今シーズンの退場はすでに4度
今シーズン、ニューヨーク・ヤンキースは、52試合を終えている。アーロン・ブーン監督は、そのうちの4試合で退場を宣告されている。4月12日、5月15日、21日、25日だ。5月26日には「最近の振る舞い」を理由に、メジャーリーグ機構から1試合の出場停止を科された。ここ10試合で3度の退場を指しているのだろう。
2018年から、ブーンはヤンキースで采配を振っている。今シーズンは6年目だ。その前には、マイナーリーグでも、監督あるいはコーチを務めたことはなかった。
ブーンの通算退場は、30度を数える。ここに、選手時代の4度は含めていない。ESPNスタッツ&インフォによると、2008年以降の退場が30度以上の監督はブーンだけだという。
退場にペースがあるのかどうかはさておき、53試合――ここまでの52試合+出場停止の1試合――で退場4度ということは、13.25試合に1度なので、162試合に換算すると12.23度の退場となる。
ベースボール・リファレンスによると、シーズン二桁退場の監督は延べ15人。最多は11度だ。1905年と1906年にニューヨーク・ジャイアンツのジョン・マグロー、1910年にブルックリン・スーパーバスのビル・ダレン、1952年にシカゴ・ホワイトソックスのポール・リチャーズ、2001年にアトランタ・ブレーブスのボビー・コックスが記録している。
監督が退場10度以上のシーズンに、ポストシーズンへ進んだチームは多くない。15チーム中3チームだ。ただ、15チーム中10チームは勝ち越し、6チームの勝率は.565を上回った。
昨シーズン、ブーンは二桁退場にリーチをかけた。これは、2008年以降のシーズン最多だ。二桁退場は、2007年のコックスが最後。2008~21年は、1シーズンの退場が9度の監督もいなかった。昨シーズンのヤンキースは、99勝を挙げ、年ぶり3年ぶりに地区優勝を飾り、2017年から続いているポストシーズン進出のストリークを6年に伸ばした。
今シーズン、ヤンキースは52試合で30勝を挙げている。勝率は.577だ。ア・リーグ東地区の3位ながら、ワイルドカード・レースでは2位に位置している。ちなみに、ブーンが退場となった4試合で、ヤンキースは3勝1敗。○○○●だ。
ブーンの今シーズン3度目の退場については、こちらで書いた。