【四国地方】台風8号の影響で26日(水)から27日(木)を中心に荒れた天気のおそれ
24日(月)午前6時現在、台風8号は久米島付近を発達しながら東に進み、沖縄付近では荒れた天気になっています。今後は強い勢力になるまで発達し、黄海付近を北上する見通しです。台風8号が四国地方に上陸する可能性は低いですが、台風周辺の湿った空気の影響で26日(水)から27日(木)にかけてを中心に雨・風が強まり、波は高くなるおそれがあります。
台風8号が四国地方に上陸する可能性は低い
ことしの7月は台風の発生が1個もなく、これは統計を開始した昭和26年以降初めてのこととなりました。一方、8月に入りすでに6個の台風が発生し、24日(月)午前6時現在は台風8号が沖縄付近を発達しながら東に進んでいると見られます。
台風8号の予想進路図を見ると、四国地方に台風が接近や上陸する可能性は低い見通しです。台風本体の雨雲がかかる可能性はなさそうですが、台風周辺の湿った空気の影響を間接的に受ける可能性があります。
台風から離れていても大雨警報が出る可能性
四国地方は、台風8号の進路に対して右側に当たる見込みです。台風の特徴として、進行方向に対し右側に当たる地域は台風からは離れていても、台風に向かって吹き込む南からの暖かく湿った空気の影響を受けやすいことが挙げられます。
そのため、四国地方は南風が山地にぶつかり雨雲が発達しやすい太平洋側を中心に、雨脚が強まるおそれがあります。高松地方気象台は、26日(水)は高知県、27日(木)は高知県・愛媛県・徳島県で大雨警報が出る可能性が「中」程度と発表しています。
また、雨だけではなく、風や波も同時に影響を受けて荒れた天気となるおそれもあります。今のうちから大雨、強風や高波への備えをしておいた方がよさそうです。今後も台風8号の最新情報にお気をつけください。
猛烈な蒸し暑さにも注意
雨や風だけではありません。台風に向かって吹き込む南風は、熱帯地域の蒸し暑い空気を運んできますから、日ざしが少なくても不快な蒸し暑さにも気をつけなければいけません。
特に南風が四国山脈を越えて気温が上昇しやすい瀬戸内側では、最高気温が35度以上の猛暑日になる日もある見込みです。熱中症にも引き続きお気をつけください。
台風8号の間接的な影響は28日(金)までは残る可能性があります。その後、今週末には晴れ間が戻る見通しです。
【参考】
気象庁 令和2年台風第8号に関する情報 第44号