【四国地方】荒れた天気のち厳しい寒さに注意
きょう22日(月)午前6時までの四国地方の気温は10度を下回った所は少なく、この時期としては暖かい朝を迎えています。「早朝暖かいときは雨」ということわざがあるように、今はまだ雨の降っていない所も次第に雨が降り出し、風も強まって荒れた天気になるおそれがあります。
落雷や竜巻など突風のおそれも
日本付近には前線を伴った低気圧が近づき、低気圧は急速に発達しながら日本付近を通過する見込みです。また、この低気圧からのびる寒冷前線が、きょう22日(月)夕方にかけて四国地方を通過するでしょう。前線や低気圧に向かって南からは雨雲のもとになる、暖かく湿った空気が流れ込むため、四国地方は大気の状態が非常に不安定です。夕方にかけて落雷、竜巻などの激しい突風、急な強い雨などに注意が必要です。局地的には雷を伴うバケツをひっくり返したような激しい雨の降る所があるでしょう。
また、低気圧が急速に発達しながら日本付近を通過するため、四国地方は沿岸部を中心に風が強まる見通しです。太平洋側・瀬戸内側ともに、陸上では風に向かって歩きにくいような最大風速12~13メートルのやや強い風が見込まれています。海上での最大風速は、瀬戸内側で15メートル、太平洋側では18メートルと強い風が吹きそうです。強風に注意し、瀬戸内側を中心に、高波にもご注意ください。愛媛県四国中央市では、山から強い南風が吹き下ろす「やまじ風」が吹くおそれもあります。
竜巻や落雷への対策
四国地方は今月4日にも大気の非常に不安定な状態となり、香川県観音寺市では竜巻とみられる突風が発生したばかりです。竜巻が発生すれば、住宅の屋根や農業用施設が飛ばされるなどの被害が生じるおそれがあります。
竜巻のような渦巻き状の雲を見かけたり、雷の音が鳴ったりしたら、すぐに頑丈な建物内に移動をしてください。また、突風によって窓ガラスが割れて思わぬケガをする可能性があります。建物内では、できるだけ窓ガラスからは離れ、ガラスが飛び散らないようにカーテンを閉めておくといいでしょう。
落雷への対策として、頑丈な建物以外では車の中に隠れるのも有効だとされています。木の下に隠れると、木に雷が落ちたのち近くの物や人にも電流が流れる可能性があります。落雷対策の場合は、近くに頑丈な建物や車などの安全な空間がないときは木や電柱などからは4メートル以上離れ、姿勢はできるだけ低くしてしゃがむようにしてください。
祝日・勤労感謝の日は厳しい寒さに
雨のあとは強い冬型の気圧配置となり、今夜22日(月)からあさって24日(水)にかけて今シーズン1番強い寒気が流れ込む見通しです。今夜はけさより寒くなりそうですから、朝に寒さを感じなくても、寒さ対策は怠らない方がよさそうです。あす23日(火・祝)は寒気の影響で天気は変わりやすく、にわか雨の可能性があります。
また、あす23日(火・祝)からあさって24日(水)の各地の最高気温は12月上旬から中旬並みの予想で、冷たい風も強まるため、体感温度はさらに低く真冬並みの寒さになる見込みです。山沿いではあさって24日(水)未明から明け方は雪が降る可能性もあります。
きょう22日(月)の荒れた天気のあとからあす23日(火・祝)・あさって24日(水)にかけて厳しい寒さになりそうですから、農作物の管理や体調管理などにもご注意ください。
■参考資料
高松地方気象台 落雷と突風に関する四国地方気象情報 第1号