【四国地方】南海トラフ地震への備え再確認を 3連休からお盆休みにかけても猛暑続く
きのう8日(木)午後4時43分ごろ、宮崎県の東南東30km付近・日向灘(ひゅうがなだ)深さ30kmで最大震度6弱、マグニチュード7.1(速報値)の地震が発生しました。四国では最大、愛媛県伊方町で震度4を観測し、愛媛県宇和海沿岸や高知県には一時、津波注意報が発表されました。(9日午前6時現在は全て解除)
その後、8日(木)午後7時15分に気象庁は、南海トラフ地震の想定震源域で新たな大規模地震の発生可能性が高まっているとして「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。この情報が発表されたのは、運用が始まった令和元年5月31日以来、初めてのこととなります。
南海トラフ地震臨時情報が発表されたら
内閣府は「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表された場合は、日ごろからの地震への備えを再確認し、地震が発生したらすぐに避難するための準備を確認するように呼び掛けています。また、気象庁は各自治体からの呼びかけに応じた防災対応をとるように呼び掛けています。
日ごろからの地震への備えでは「非常用袋やヘルメットを玄関に置く」「寝るときは枕元にはき慣れた靴を置く」「家具の転倒を事前に防ぐ」などが挙げられます。非常用袋は目安として一人一つ、自分が片手で持てる重さで用意するといいでしょう。また、中身については水、食料などに加えて「自分しか使わない物」を準備しておくとよさそうです。
例えば、避難した際に水や食料が配られることはあっても、自分にあった度数のメガネが配られることは考えにくいです。高齢者や乳幼児がいるご家庭では、おむつや常備薬など、生活上で必要不可欠な物も備えておくといいでしょう。
そのほか、被災した経験のある方が重要だった物として「簡易トイレ」「充電式のラジオ」「ポリ袋」「食品包装用ラップ」「乾電池」「ホイッスル」「健康保険証のコピー」や「家族写真」などが挙げられています。
内閣府や気象庁によると、今後最大クラスの南海トラフ巨大地震が発生した場合、四国では各地で最大震度7となる可能性があり、太平洋側では10メートルを超える大津波の襲来が想定されています。「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」は地震を予知するものではありませんが、私たちが経験したことのないような巨大地震がいつ発生するか分かりませんので、日ごろの備えをしっかりと再確認し、冷静な行動を取ることが大切です。
3連休からお盆にかけても酷暑続く
あす10日(土)からは3連休、ならびにそのままお盆休みに入る方も多いかもしれません。この先は13日(火)ごろにかけて晴れて、最高気温は35度以上の猛暑日となる所がほとんどになりそうです。高松市ではきのう8日(木)までに14日連続で猛暑日となり、過去最長の猛暑日連続日数と並んでいます。そのほか徳島・松山・高知でも過去最長の猛暑日連続日数を更新したり同率1位になったりするなど、すでに記録的な暑さとなっていますので、熱中症には厳重な警戒が必要です。
非常用袋には暑さ対策として、汗拭き用ボディシートや瞬間冷却材なども備えておくとよさそうです。
いつ地震が発生するかと不安に感じ、睡眠不足という方もいらっしゃるかもしれません。寝不足だといつも以上に熱中症の危険度が高まりますので、のどが渇いたと感じる前に水分補給を行うなどの熱中症対策をいつも以上に意識的に行うようにしてください。
なお、14日(水)ごろからは南海上に発生する低気圧の影響で雲が広がり、16日(金)ごろからは雨が降りやすくなりそうです。低気圧が発達しながら四国に接近する場合は、荒れた天気となるおそれもありますので、今後も最新の情報にご注意ください。
【参考】