「動画投稿した生徒は加害者」「訴えたらどうする?」秀岳館サッカー部の暴行問題で監督が生徒らを脅迫か?
生徒が男性コーチから暴力を受けている動画が4月22日に公開されたことで炎上中の秀岳館高校のサッカー部の段原一詞監督が、動画を公開した生徒たちに対して「加害者だ」と暴言を吐いたとされる音声が25日にリークされ、またしても炎上しています。
監督「CとD(撮影した生徒)は加害者」、「訴えたらどうする?」
音声を公開したのはインフルエンサーの滝沢ガレソ氏(@takigare3)で、秀岳館生徒から直接入手したとのことです。
音声では段原一詞監督とみられる男性が、生徒たちに対して「殴られた生徒は被害者だが、動画を撮影してアップロードした生徒2名は加害者」、「俺(監督)も完全な被害者」、「俺がお前訴えたらどうする?」、「損害賠償請求とかってな?」などと、脅迫とも受け取れる発言をした内容が録音されていました。
リークされた段原一詞監督の音声全文書き起こし(生徒の匿名化は筆者によるもの)
撮影生徒は加害者ではない
まず始めに伝えたいことは、撮影した生徒2名は加害者ではない、ということです。
仮に秀岳館高校サッカー部の評判を落とすために、被害者の生徒とも協力してわざと殴られるように仕向けて動画を撮影したのであれば加害者になるかもしれません。
しかし、暴行の様子を撮影して動画を公開しただけであればそれは善意の内部通報者として保護すべき対象です。責められていることが私には理解できません。
監督は加害者側
次に、監督は「完全な被害者」ではなく、加害者側であると世間一般的には考えられる点です。
サッカー部の監督なのですから、監督には男性コーチを監督する義務と責任があります。
その監督義務を果たしていた場合は責任を問われることがなくなるだけであって、被害者ではありません。
監督としては動画を公開されたことで「迷惑かかっとる。完全に」と受け止められたのでしょうが、それは暴力をふるったコーチの問題であって、生徒に責任はありません。
生徒に「訴えたらどうする?」「損害賠償」と脅迫するのは教育者として間違い
そして、そのことを理由に生徒を脅迫するなどもってほかです。
もしもこれを理由に監督が撮影した生徒2名を訴えた場合、世の中は生徒の味方をするでしょう。監督の言葉を借りれば、これは「世の中に出たらわかる」ことです。
生徒2名とそのご家族は裁判費用などで不安に思われるでしょうが、そちらもいまの世の中ではクラウドファンディングで資金面での支援は十分に受けられると考えられます。
学校という閉鎖されがちな空間で、しかも寮に入っている生徒の皆さんからすれば不安に感じられるでしょうが、世の中はあなた方の味方です。
秀岳館は暴言を認めるとの報道
なお、今回リークされた音声について秀岳館に対して本日電話で確認を取ったところ「事実関係を確認中です」との返答でした。
しかし、日刊スポーツの報道によると「学校がツイッターの音声について、同監督の不適切発言だったことを認めた」ということです。