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【富田林市】高辺台2号緑地は公園じゃないけど素敵な公園。金剛住宅地と金剛東住宅地の境界線の名残です

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

金剛地区と言えば住宅地ですが、最近は金剛地区再生という、様々な活性化の施策を行っている印象があります。そんな金剛地区は住んでいない外部の立場から見れば、金剛地区とは大阪外環状線と南海高野線に囲まれた範囲で、錦織公園の北側にある丘陵地帯と考えてしまうのではないでしょうか?

しかし、富田林市のページ(外部リンク)を見ると、本来の金剛地区は上の画像で赤い線で囲まれた範囲。一般的に思っていた金剛地域より、もっと狭い範囲だということがわかりました。

見比べると茶色い線で囲まれたところがイメージとしての金剛地区なのに対して、本来的な金剛地区は赤いところで囲まれた範囲だというのがわかります。南側の金剛伏山台や金剛錦織台、そしてエコールロゼを中心とした東側一帯は金剛地区ではありません。

金剛地区をおさらいすると、富田林・狭山都市計画 金剛土地区画整理事業として日本住宅公団(現:UR都市機構)が施工した開発した地域。216.4ヘクタールありますが、そのうち20.1ヘクタールは大阪狭山市とのこと。1963(昭和38)年の起工式から始まり、1969(昭和44)年4月にかけて開発されました。

1967年ごろの地図を見ると現在の金剛東地区は山になっている
1967年ごろの地図を見ると現在の金剛東地区は山になっている

そしてそれ以外の場所はもっと後の時代に開発された場所で、東のほうが金剛東地区です。金剛ニュータウン(金剛地区)が好評だったことで第二期として開発されたそうで、金剛地区の10年後の1975(昭和54)年から開発が始まり、平成時代にかけて小学校や中学校が開校したとのこと。

その証拠として、エコールロゼの北側にある公園は金剛東公園ではなく金剛東中央公園という名前になっています。金剛地区の東にある公園ではなく、金剛東地区の中央公園という意味なのです。

前置きが長くなりましたが、地図をよく見ると、金剛地区と金剛地区の境目のようなところに緑地があるのをみつけました。

緑地帯はいくつかあるようですが、今回はその中のひとつ、高辺台2号緑地に行ってみることに。南海金剛駅から金剛地区を金剛東地区方面に歩いていきました。

金剛東地区側から見た高辺台2号緑地
金剛東地区側から見た高辺台2号緑地

金剛地区から行く場合、バス停の最寄り駅は公園前バス停で、自然公園である高辺台3号公園の南側の道を道なりに歩きました。金剛東地区側から行く場合は、津々山台1丁目南バス停の目の前にあります。

高辺台の東端を歩いて行くと、やがて緑色に囲まれてきた公園が見えてきました。高辺台2号緑地です。

高辺台2号緑地は20,606平方メートルあります。見た目は公園でしかないのですが、定義は公園ではなく緑地です。

しかし、自由に出入りできるようになっていますし、歩いてみればわかりますが、実質的には公園です。

軽い勾配などがあり、羽曳野丘陵のころの名残があるようです。

富田林市内なら、たいていどこからでも見えるPLの塔がありますね。

散歩が気持ちよい遊歩道になっていますね。

シートを持って来れば、ピクニックにもよさそうですね。

ベンチもあり休憩できます。緑の芝生になっているので目の保養にもなりそうです。

緑地の反対側、金剛東地域に面した道路側です。金剛東地域ができる前までは雑木林だったのですが、今は自由に出入りできます。

ということで、高辺台2号緑地を紹介しました。金剛地区と金剛東地区の境目など普通は意識することもないと思いますが、その名残としての緑地帯と考えると、また違った気持で過ごせるような気がします。

高辺台2号緑地

住所:大阪府富田林市高辺台2丁目15

アクセス:南海金剛駅からバス 津々山台1丁目南バス停からすぐ、公園前バス停から徒歩7分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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