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iPhone 15 Pro、過熱問題の修正で性能は下がった? ベンチマークで実際に検証してみた

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
過熱バグを修正するiOS 17.0.3。筆者キャプチャ

 アップルは10月5日、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxで発生している過熱問題を修正するiOS 17.0.3の配信を開始しました。

 ただ、一部で問題の原因はバグではなくプロセッサであり、修正にあたってiPhone 15 Proの性能が落とされてしまうのではないと懸念する声があがっていました。

 そこで、実際にiOS 17.0.3インストール前と後のiPhone 15 ProのベンチマークスコアをGeekBench6で測定して検証してみました。

ベンチマークスコアに差はない

 先に結論から言ってしまうと、ベンチマークスコアでは差が出ませんでした。

 以下にスクリーンショット付きで解説していきます。

iOS 17.0.2インストールのiPhone 15 Proのベンチマークスコア

 まずはiOS 17.0.2でのベンチマークスコアです。

GeekBench6におけるiOS 17.0.2でのベンチマークスコア。筆者キャプチャ。
GeekBench6におけるiOS 17.0.2でのベンチマークスコア。筆者キャプチャ。

 2回計測して、マルチコアスコアは7,192と7,240でした。

iOS 17.0.3インストール後のiPhone 15 Proのベンチマークスコア

 続いてiOS 17.0.3でのベンチマークスコアです。

GeekBench6におけるiOS 17.0.3でのベンチマークスコア。筆者キャプチャ。
GeekBench6におけるiOS 17.0.3でのベンチマークスコア。筆者キャプチャ。

 インストール直後の2回計測で同7,042と7,343でした。

 また、その翌日の計測では7,261でした。

GeekBench6におけるiOS 17.0.3でのベンチマークスコアその2。筆者キャプチャ。
GeekBench6におけるiOS 17.0.3でのベンチマークスコアその2。筆者キャプチャ。

 ベンチマークスコアに大きな変化はなく、アップルがiPhone 15 Proの発熱を下げるためにA17 Proプロセッサの性能を落とすかもしれないという懸念は解消されたと言えるでしょう。

 ちなみにこれは実測値ではなく体感なのですが、iOS 17.0.3をインストールしてから本体が持てないほど熱くなるということもなくなったと感じます。これはベンチマーク計測後の筆者の感想です。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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