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「あ、水筒が空っぽ!」給水スポットに行けば無料で満タンに。

橋本淳司水ジャーナリスト。アクアスフィア・水教育研究所代表
(写真:イメージマート)

 これから暑い日が増えてくる。

 暑い日には、熱中症予防のためにも、こまめな水分補給が大切だ。

「水がなくなる日」(橋本淳司著)より
「水がなくなる日」(橋本淳司著)より

 最近はマイボトル(水筒)をもち歩く人も増えている。

 マイボトル(水筒)の大きさは、350mL~500mLくらいだが、最近は120mLの片手に収まるほどの水筒も登場し人気を集めている。でも、水を飲む機会が増えると、あっというまに空っぽに。かといって大きな水筒に水を入れると、重くてかさばるし……。

 「環境のために」とマイボトル(水筒)にしたつもりが、自販機やコンビニでペットボトル飲料を購入、ということになる。うーむ。

 そんなときは、家や職場近く、通勤・通学経路に給水スポットがあるかをチェックしよう。

 給水スポットに行けば、無料でマイボトル(水筒)をいっぱいにできる。

 給水スポットはいくつかのスマホのアプリなどで簡単に探すことができる。

 たとえば、Refill Japanの「給水/リフィル スポットマップ」で、都心を表示させたのが以下の図。

Refill Japan給水スポット
Refill Japan給水スポット

 「公共の給水インフラ」(給水機など)は青いしずくのマーク、「協力店舗の給水サービス」は茶色のマイボトルマークで表示されている。

 ちなみに、東京国際フォーラム近くにある「しずくマーク」へ行ってみると、東京国際フォーラムの地上広場、有楽町のビックカメラに面した入り口に、東京都水道局が設置した給水スポット「東京水 Drinking Station」があった。

筆者撮影
筆者撮影

 写真左側のしずくの形をした給水機からは直接水を飲むことができる。

筆者撮影
筆者撮影

 写真右側は、マイボトルに補充するタイプ。中央の扉を開けてボトルを置き、「PUSHボタン」を押すと、冷たい水道水を注ぐことができる。車椅子でも手が届く高さに設計されている。東京都によると、Drinking Stationは都内に約900箇所あるという。

 そのほか、「mymizu」という、無料の給水スポットを簡単に探せるアプリもある。自分がいる場所の近くにある給水スポットをアプリの地図上に表示してくれる。

 また、無印良品は店舗で水を提供してくれる。無印良品のアプリでは、無印良品店舗のほか公共の給水ポイントを調べることができる。

 空になったマイボトル(水筒)に水を入れるのはリフィル(詰め替え)の一環。

 容器を繰り返し使うことで、使い捨てを避ける。考えてみると買い物のたびに飲みものや食べものがプラスチックにくるまれてやってきて、すぐに捨てられていく。リフィルは、毎日の買い物や食事のたびに簡単に実践できるし、削減できる資源やCO2排出量も大きい。

 そして、何よりお財布にもやさしい。身近な給水スポットをチェックしてみよう。

水ジャーナリスト。アクアスフィア・水教育研究所代表

水問題やその解決方法を調査し、情報発信を行う。また、学校、自治体、企業などと連携し、水をテーマにした探究的な学びを行う。社会課題の解決に貢献した書き手として「Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2019」受賞。現在、武蔵野大学客員教授、東京財団政策研究所「未来の水ビジョン」プログラム研究主幹、NPO法人地域水道支援センター理事。著書に『水辺のワンダー〜世界を歩いて未来を考えた』(文研出版)、『水道民営化で水はどうなる』(岩波書店)、『67億人の水』(日本経済新聞出版社)、『日本の地下水が危ない』(幻冬舎新書)、『100年後の水を守る〜水ジャーナリストの20年』(文研出版)などがある。

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