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GACKT、飼って5ヶ月の犬を里子に出して炎上。「犬がかわいそう」、「犬は物じゃない」

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
炎上した動画。低評価は1万を超える。筆者キャプチャ

 歌手のGACKTさんが、自身のYouTubeチャンネルに愛犬を里子に出したという動画を2月10日にアップしたところ、炎上しました。

ペットロスの知人の奥さんにいま飼っている犬を譲る

 問題の動画は、GACKTさんのポーカーの師匠が飼っていた犬がなくなり、師匠の奥さんがペットロスになり落ち込んでいるため、その犬の代わりにGACKTさんが飼って5ヶ月になる犬を譲るという内容です。

 愛犬を里子に出す理由については、「GACKTから無理やり犬を貰った」という断れない状況を作ることにより、師匠の奥さんがペットロスから立ち直るきっかけになるのではないかと説明していました。

「犬がかわいそう」と批判殺到

 しかし、この動画に対して「犬がかわいそうだ」と指摘する批判が殺到します。

 2月14日現在、高評価6,500に対して低評価は16,000を超えている状況です。

 批判の中身は「犬がかわいそう」、「犬は物じゃない」、「最後まで面倒を見よう」と、飼われて5ヶ月目になる犬がご主人から“離される”状況に同情してのものが多く見受けられました。

犬や猫が欲しいときは動物愛護センターから引き取りを

 ペットロスから立ち直れない人のためとは言え、犬からするといきなりご主人からお別れを切り出されるようなものですから、犬の気持ちを考えるとかわいそうです。

 筆者としては、今回の件で犬を譲るのであれば師匠と相談のうえで県や市が運営する動物愛護センターに収容されている犬を引き取り、その犬を渡せば問題はなかったのではないかなと考えます(動画では師匠に犬を見せての打ち合わせシーンがありました)。

 YouTubeに動画をアップロードするとなると動物愛護センターでの撮影はできないでしょうが、少なくともいまのように「美談のように見えて犬を飼うのを辞める話」と受け取られることはなかったでしょう。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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