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物が多い人必見!片づけのモチベーションはモノとの関係性が鍵を握っていた!

藤原友子小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

人の悩みの多くが人間関係だと言われます。職場の人間関係の悩みは仕事のモチベーションの低下を引き起こします。

家庭の中ではどうでしょう。家族間の人間関係も大事ですが、実は人間とモノとの関係が片づけやモノの管理のモチベーションに大きく影響しているのです。

人間関係では、信頼関係ができている仲もあれば、ただの知り合いレベルであったり、顔すら合わせない仲もあるでしょう。

家には何千個のモノがあると言われていますが、何千個のモノと人間の間にも様々な関係があるのです。

ペン×人の関係は良好か?

例えば、手帳と共に持ち歩くペン

使おうと思ったらすぐに使える状態で、大事な予定を書き込むために毎日のように使うから使い心地重視し選んだペンです。そんなペンを大事に使っているのであれば、ペンとその持ち主の関係は良好だと言えます。

しかし、ずっとペン立てにさしっぱなしでもう何年も使っていないペン、そもそも存在すら忘れている、インクも切れている状態であればどうでしょう。

ペンと人の関係は良好だと言えません。

あんなにヘビロテしたのに着ていない服は、冷えきった関係

たくさん服を持っていても、クローゼットの中に存在しているだけでは意味がありません。

ハンガーに掛け大事に保管しているつもりでも、服が「人に着るために存在してい」という目的を果たさなかったら、ただ服を所有しているだけで良好な関係ではありません。

クローゼットにはたくさんの服がかかっていますが、よく考えてみると一枚一枚関係性が違います。

購入した時はあんなに気に入っていつも着ていたのに今は全く着ていない、着ていてもテンションが全く上がらないのであれば冷えきってしまった関係と同じです。

反対に、お気に入りで大切に着ていて、きちんとハンガーに掛け、洗濯などの手入れもきちんとできている服はいつもでも仲良しの濃密な関係です。

モノとの関係を見直すのが「片づけ」

片づけは、家の中にあらゆるモノと自分の関係を見直すことです。

「捨てれない!」と思う時は、モノとの関係が深くなり「思い出の品」になったということも考えられますが、あまり深く考えていないこともあります。

だから、モノとの関係を見直す時は

●どのような経緯で出会ったのか?(いつ、どのようなタイミングで買ったか)
●どのくらいの頻度で会っているのか(どのくらい活用しているか)
●一緒にいると楽しいか (活用している時、満足しているか)
●思いやりを持って接しているか (丁寧に使い管理できているか)
●いないと困る存在か (なくなると困るか)

このように人間関係と同じように考えると、これからどうしたらよいのかが見えてくるでしょう。

出会った時の関係性が、これからを左右する

私は最近新しい財布を買いました。素敵な出会いでしたしこれから大切に活用するので良好な関係を築いていくでしょう。

これまで使っていた財布は、良好な関係というよりとりあえずあるものでしのいでいた状態です。

「まあ、とりあえずこの人でいいか」といいうような関係だったので、とりわけ大事にするわけでもありませんでした。

買った時からいい関係が築けているモノだと、今後の付き合い方(使い方、管理の仕方)にもいい影響が出てきます。

私はお気に入りの財布が新しく手に入ったので、これまで使っていた財布を気持ちよく処分しました。

新しい魅力的な人に出会い、これまでの「とりあえず」の関係を、いさぎよく断ってしまうのは人間関係と同じでおもしろいですね。

私たちは、人間とだけではなくモノと暮らしを共にしています。せっかくならいい人間関係を築きたいと思うのと同じで、様々なモノともいい関係を築きたいし、自分の身の回りがいい関係のモノばかりだと、もっと暮らしやモノの管理が楽しくなります。

モノが多い!と困っている人は、一度モノとの関係を見直してみてはいかがでしょうか。

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★藤原友子★
中高の4人の子育て&いつもキレイじゃないけど
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小中高4人の母/すぐ片づく暮らし

片づけのプロとして活動を始めたのに、自分の家は「片づけても、また散らかってしまう」という矛盾に悩む。家が散らかってしまうことを隠そうとしていたが、「いつもキレイじゃなくてもいい。何かあったときにすぐに片づく家にしておけばいい」と開き直り新たなメソッドを確立。 いつもキレイにしなくちゃいけない、もっと頑張らなくちゃいけない、そんなプレッシャーから解放され、もっと自由に、その人らしく生きるお手伝いを「片づけ」を通して行っている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本』(マガジンランド)

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