今年9月、藤沢市から大和市へと続く国道467号線沿い『タカハシ 亀井野店』の近くにオープンした、パンと焼き菓子を売るお店『HARUKOU（ハルコウ）』（営業日は金曜日と土曜日のみ、営業時間は10:30〜15:00）。

前回の記事では「かがまないと入れない小さな入口」をはじめ、こだわりの店づくりや牛乳パンなどについてご紹介しました。参考記事：どの通行人も窓から中を覗き込む「怪しさ100％の新しいパン屋」人気は「風味豊かな牛乳パン」藤沢市

今日は、これからのギフトシーズンにも役立てたい『HARUKOU』で人気のスイーツ商品にフォーカスします。最初はボリューム満点の「マリトッツォ（フルーツにより250円～350円ほど）」から。

ここ数年で一気に普及したスイーツ「マリトッツォ」。パンにたっぷりとクリームを挟んだイタリア発祥の伝統菓子で「可愛らしい見た目」と「パンとフルーツで作れる手軽さ」が人気の理由です。

『HARUKOU』の「マリトッツォ」の魅力は大きく3つ。1つ目はお手頃価格なところ。他店だと平均400円前後で販売されている「マリトッツォ」ですが（高いお店だと600円近くするところも）、『HARUKOU』の商品は250円から販売。大きさやボリュームも十分にあり、コスパ最強の「マリトッツォ」に感じます。

2つ目の魅力は、どっしりとした個性的なパン生地。『HARUKOU』の人気商品「牛乳パン」をさらにしっとりとさせたパン生地で、やみつきになるもっちり感と重みが楽しめます。3つ目は、パンのサイズに対してフルーツが大きめなところ。「お飾り程度」のフルーツではなく、果肉のジューシーさも合わせて楽しめるボリュームです。フルーツではありませんが「あんバター」のあんの量も半端なかったですよ。笑

続いては「入店するなり真っ先にこの商品へ向かうお客さん」も見かけた、人気商品「パウンドケーキ（1本900円／1カット200円）」。

「パウンドケーキ」について「昔、アルミホイルにていねいに包まれたバターケーキやフリアンを召し上がった思い出はありませんか？」と切り出す渡辺さん。「あの少し固めな生地と、バターが香る懐かしい味わいが私は大好きでした。そんな思い出をお持ちのお客さまもおられるのではないかと思い、あえてイマドキではない昭和レトロな風味に仕上げました」と言います。この「昭和レトロな風味」にお客さんが即反応。「こういうのがいいんだよね！」「懐かしい！これを待っていた」という声が広がり、今では発送も承るほどの売れっ子なのだとか。

材料は、小麦粉・卵・砂糖・バターと至ってシンプル。添加物は一切使わず、とことん自然な味わいにこだわります。

先に記した通り、今どきの「バターをふんだんに使った滑らかな食感とリッチな甘さ」とは異なり「口の中でほろほろと崩れ落ちるような質感で、卵黄のコクが活きた優しい甘さ」。密度が濃くずっしりとしているので食べ応えもあります。これからの季節は、ホットミルクと合わせて食べるのもおすすめです。

取材させていただいた2時間の間、お客さんでひっきりなしだった『HARUKOU』。どの商品もけして派手さはありませんが、食べた人の心を引き付けて離さないチカラを持っているように感じました。焼き菓子は、クリスマスギフトや年末年始の手土産にも最適です（これからのイベントシーズンに向けて、個性豊かな包装紙やアンティークリースもそろえるとのこと）。ぜひご利用くださいね！（お問い合わせは、電話／080-3599-2044・メール／haruno-ko@softbank.ne.jp・公式Instagram（外部リンク）のDMで）。