マラソンレース前の「刺激」やる?やらない?
マラソンレース前になると耳にするのが「刺激」。
あまり聞き慣れない言葉ですが、体にピリッと刺激を与える意味でも、ランナーたちの間で大切な役割をもつ調整方法です。
今回はマラソンレース前の「刺激」について詳しくご紹介していきます。
「刺激」とは?
マラソンレース前の「刺激」は、レースの前日あるいは2,3日前に1000m程度の距離をある程度スピードを出して走ることです。
疲労が残らない程度のスピードで走ることで身体に刺激を入れ、動きを良くする効果が期待されています。
運動生理学的には、疲労を溜めない状態で走り筋肉内のミオグロビンの酸素乖離能力を高めておくことで、運ばれた酸素が筋肉で使われるよう、スムーズな引き渡しを促す効果があるとも言われています。
「刺激」を入れる方
「刺激」は日本の実業団選手を中心にかなりの割合で取り入れられていますが、海外ではあまり実践されていない風習(?)とも。
刺激の方法は、「レース前日に1000mを走る」「レース2日前に3,000mを走る」「体調と相談して200mを5本走る」など人によってさまざまです。もちろん中にはやらない人もいます。
厳密に「これが刺激」というものは決まっておらず、自分に合ったタイミングとやり方を取り入れてみましょう。
マラソンレース前にやらない方がいいこと
マラソンレース前は刺激のほかに、最後の悪あがきとして色々やりたくなるもの。
その中でもレース前にやらない方がいいことをご紹介します。
無理なトレーニングをする
レース前の最後の追い込みとして無理なトレーニングをすることは避けましょう。
追い込むのは最低でも2週間前までを目安とし、1週間前からは徐々に質を意識し量を減らす練習にシフトします。
ランナー界隈では「調整」と呼ばれていますが、マラソン練習は長期間の積み重ねです。
直前に無理なトレーニングをすることでかえって疲労が蓄積してしまいます。
慣れないマッサージをする
血流を流して疲労物質を循環させるためにも、マッサージに行きたくなるもの。
しかし、中には揉み返しが来る、ゆるみすぎて逆効果になってしまうなどの危険性も考えられます。
マッサージをするタイミングは、直前過のタイミングを避け、普段行き慣れているマッサージ屋さんに行きましょう。
熱い湯船に浸かりすぎる
リラックス効果や身体をほぐす効果がある入浴は、レース前に欠かせないランナーもいると思いますが、熱いお湯に長時間浸かることは避けましょう。
熱いお湯に長風呂してしまうと、体温が急激に上がり身体を冷やそうとする働きが生じてしまいます。
その結果、疲労を感じることも。
熱すぎないお湯にサクッと浸かり、ストレッチなどに時間を使った方がいいでしょう。
マラソンレース本番前は自分に合ったやり方でコンディションを整え、レースに臨みましょう!