いわゆる爆弾低気圧に厳重警戒

週明けにかけて、いわゆる爆弾低気圧に十分な警戒が必要です。

予想天気図をみると、あす１２日（日）午前９時には、日本海に１０１２ｈＰａと１０１０ｈＰａの２つの低気圧がありますが、これらが１つにまとまるようにして急速に発達し、あさって１３日（月）午前９時には、北海道の北で９７８ｈＰａまで気圧が下がる予想です。

日本付近で２４時間に２４ｈＰａ以上気圧が下がる低気圧を、俗に爆弾低気圧と呼んでいますが、今回の低気圧は２４時間に３０ｈＰａ以上も気圧が下がる、かなり危険度の高い発達の仕方をする予想です。

このため、あす１２日（日）午後から全国的に風が強まり、あさって１３日（月）にかけて、特に低気圧に近い北日本では非常に強い風が吹き荒れる大荒れの天気となるおそれがります。

では雪や風の予想を詳細にみてみましょう。

強烈寒気も流入、北陸以北では雪に

あす１２日（日）は日本海側で雨の降る所が多くなり、所々で雷を伴いますので、落雷や突風などに注意が必要です。

そしてあさって１３日（月）に日付が変わる頃からは強烈な寒気が流れ込むとともに、北日本から急速に雪に変わってくるでしょう。山沿いを中心に、降雪の強まる所もありそうです。

北海道や東北と北陸の山沿いでは、あさって１３日（月）にかけての降雪量が多いところで、３０センチから５０センチという計算もありますので、まず大雪に注意、警戒が必要です。

北日本を中心に猛吹雪で、ホワイトアウトも

さらに風の予想をみると、１３日（月）は低気圧に近い北日本を中心に、北陸地方にかけて、平均１６メートル以上の赤い矢羽根がびっしりと並んでおり、２０メートル以上の非常に強い風が吹くような紫色の矢羽根も所々に出現しています。

気象庁からは、きょう夕方に暴風と高波に関する全般気象情報が出されました。

これによると、予想される最大瞬間風速は北日本で３０メートル前後となっており、特に北海道では４０メートルに達するおそれがります。

雪を伴っての暴風ですから、猛烈な吹雪となるおそれがあり、場所によってはほとんど見通しが効かないようなホワイトアウト状態になることも考えられます。命に危険が生じるようなかなりひどい気象条件となるおそれもありますので、週明けの北日本は十分な警戒が必要です。

また関東など晴れる所でも北風が強く、一気に寒くなりますので、気温の変化にご注意下さい。