ノート(7) 徹底捜査を宣言した最高検にその資格があったのか
~葛藤編(4)
逮捕当日(続)
逃げる
そもそも最高検に証拠改ざん・犯人隠避事件を捜査する資格があるのか。最高検自ら徹底捜査に乗り出すとの報道を見た時、率直にそう感じた。
2010年1月に始まった厚労省虚偽証明書事件の裁判では、証人として出廷した関係者が次々と捜査段階の供述調書の内容を否定した。5月には大阪地裁もそうした供述調書の大部分を証拠として採用しないと決定した。
無罪判決が見えてきたこのころから、最高検は露骨なまでに責任逃れの態度に終始するようになった。
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