4人の子の母が実践する「子ども参加型衣替え」の方法とその大きなメリット
小中高の4人の子どもを育てながら、いつもキレイではないけど、何かあったらすぐに片づく家で暮らしています。
我が家は衣替えをする派です。
本当はめんどうで衣替えをせずに、一か所でオールシーズンの服を管理したいのですが、
我が家にはそれを可能にする大きなクローゼットやスペースがないため、現在は衣替えをしている状態です。(子どもが巣立ったら大人の服は衣替えをしないでいいようにする予定)
4人の子どもの衣替えは大変です。だから小学生のころからできることから自分たちでやってもらっています。
うまくできるかは求めてはいけない
子どもがちゃんと衣替えができるかどうかを求めてはダメだとこれまでの経験で感じています。
衣替えは、子どもたちにとって自分はどんな服をどれだけ持っているのかを知り、服と関わる機会と考えています。
●あんなに気に入っていたけど、もう入らない。
●また、お気に入りのコートを着る季節が来た!
●大切な服がどこかに行った…。
●よく見たら、シミがついていた!
●ずいぶん着ていない服、どうするか…。
●服がたくさんあると、大変だな…
●よく見たら、似たような服ばかり
このような事に気づく時間になってほしいのです。だから見た目の結果を求めずにとりあえず衣替えに参加させてきました。
子どもに教えたい「衣替え」のやり方とは
子どもにお願いするのは、9月末の今であればシンプルに
次の夏も着る服を選んでもらう
(サイズアウト、汚れがひどいモノがあれば教えてもらう)
次のシーズンに着る服を選び残すことが衣替えで最も大切なことです。ただ持っている夏物を丸ごとしまい込むのではありません。
衣替えは、単なる衣類の入れ替え作業ではなく、持っている服の把握や今後着る服の確認作業なのです。
まだ子どもが小学校低学年で小さい時は、子どもたちにサイズアウトした服や汚れなどがひどい服を教えてもらい、来シーズンも着る服だけを階段に置いてもらうことから始めました。(オフシーズンの服は2階に収納しているため)
少しでできるようになったら、子どもを2チームに分け衣替えコンテストを開催したこともありました。
最近は、子どもが成長しそれぞれの都合もあるので、期間を長めに設けて各自でしてもらうようにしています。
これまでゲーム要素を取り入れたりして、「自分のモノの管理は自分で行う」ことの練習として衣替えに参加させてきました。今では、めんどうくさいと言いながらもやり方はわかっているようです。
衣替えで久しぶりに収納から取り出した服を手にし「また、このワンピースが着れる」と喜んでいる姿を見たこともあります。
自分の服と向き合う機会になる衣替え
子どもが衣替えにチャレンジすると1枚1枚洋服を手にするから、よく見たら汚れがひどかった、同じような服が何枚もあった!など持っている服の種類や状態を確認することができます。
買ったけど着ていない服は、買い方を振り返る機会になるし、サイズアウトした服は誰かに譲ったり、捨てたりと、モノとの別れも体験できる貴重な機会になります。
将来は、自分の服は自分で管理するようになります。
買いすぎて管理に困ることなく、捨てられないと悩むことのないようにするためには、キレイに畳んだり、並べたりする方法を教えることも大切ですが、衣替えを通し、自分の服と向き合う機会を作るのも大切ではないかと思います。
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1975年生まれ 大分県在住 結婚後片づけを始める。2012年整理収納アドバイザー1級。CTB生放送102回9年間出演。セミナー回数100回、受講生2000人以上で片づけの概念が変わると高い評価を受けている。
長男との片づけバトルを通して好きなモノを「選ぶ」ことが片づけには大事だと実感。
現在は片づけに興味があるなし関係なく、自分の人生をよりよくしたい人向けに、モノを選び残す楽しさと選ぶことにより暮らしが充実することを発信し、人それぞれが「自分の選ぶ」を楽しむ時代を作るため活動の幅を広げている。
二男二女の母で「いつもキレイではないが、すぐに片づく家」で暮らしている。著書『片づけられない主婦と片づけ嫌いの子どもを180度変える本