声に出して手渡したい「まいどさん」蜂蜜香るリッチなミルク餡はおやつにぴったりな雅風堂さんの金沢土産
方言ってかわいいよね!と、上京してから度々言われることがありまして。今でも時折ふとした瞬間に津軽弁(青森県弘前市出身)が日常会話の中にでてしまうこともしばしばですが、なんとなく気恥ずかしいような気になります。
しかし自分勝手なもので、よその方の方言を聞くと可愛いなぁ、綺麗だなぁと思ってしまうのもまた事実。
石川県金沢市、いわずとしれた加賀百万石が誇る和菓子文化が現在も栄えている街にも方言があるようでして。創業1949年、石川県白山市に本店を構え、金沢市にも店舗をもつ「雅風堂」さんでは、思わず頬が綻んでしまうような菓銘のお菓子が販売されています。
今回は雅風堂さんの「金澤まいどさん」をご紹介。
まいどさん、は金沢市の方言で「こんにちは」を意味するそうです。そう言われて手渡されたら、思わず頬が綻んでしまいそうですね。
小麦色のやや小柄でさらりとした焼き肌は、ちょっとした気分転換にも嬉しいサイズ感。香り、そして皮の味わいは懐かしさをも感じ取れるようなビスケット風の穏やかな甘味。しっとりだけではなく、仄かにさくっとした第一印象も持ち合わせておりました。
また、中に包まれているミルク餡はやや濃いめの色味。白餡のさらりとした甘さからはじまり、卵黄や練乳、バターのコクとまろやかさで締めくくり…と、思いきや。
最後を締めくくるのは、なんと蜂蜜!華やかな香り、輪郭がはっきりとした甘味と深みが口の中に漂い始めるとリッチな余韻に大変身。珈琲にもよく合います。ねっとりとした濃厚な口溶けにも影響していそうですね。
パッケージに描かれている梅・桜・楓はおそらく、四季折々の見事な景観を楽しませてくれる兼六園の草花でしょうか。そういった情景に思いを馳せさせてくれるのも、菓銘を含め金沢のお土産にぴったりなお菓子だなぁと思うのです。
旅欲を刺激してくれますしね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
柳谷ナオ
<雅風堂・本店>
公式サイト(外部リンク)
石川県白山市徳丸町428
076-276-3488
9時~18時
定休日 火曜