中国が脱北者2600人を強制送還か。隣国でも人道危機#専門家のまとめ #北朝鮮
北朝鮮の人権問題に取り組む韓国の民間団体「北韓正義連帯」は12日までに、中国で拘束されていた脱北者2600人の強制送還が終了したと明らかにした。韓国政府は「確認中」としているが、事実ならば、大勢の人々が拷問や処刑の危機にさらされていることになる。
▼脱北者の強制送還は8月末に小規模なバス移送で始まり、杭州アジア大会の閉幕後には大規模に行われた。
▼脱北者の強制送還を巡っては、米国の議会も警告を発してる
▼脱北して中国で妊娠した女性は「強制堕胎」の危機にもさらされている。
国連などはこれまでも、中国に対して脱北者の強制送還をやめるよう説得を続けてきた。中国は北朝鮮との間で結んだ犯罪人引渡に関する条約を強制送還の根拠としている。しかし中国は「難民の地位に関する条約」と「拷問禁止条約」に加入しており、それらの条約は、国内法に優先して難民の強制送還禁止を順守すべきことを定めているのだ。
だが、中国は頑として脱北者を難民と認めず、「政治難民ではなく経済的な移民で、違法越境者」と主張し続けている。