JR北海道、ダイヤ改正で増発のエアポート 一部列車では区間快速化で所要時間増加も
JR北海道は2023年12月15日(金)、来年3月のダイヤ改正の内容を発表した。札幌―新千歳空港間で運行されている快速エアポート号については、現行で日中時間帯に毎時5本運行されているものが、毎時6本運行に増発されることがすでに発表されていたが、このうち2本は北広島―新千歳空港間を各駅に停車する区間快速として運行されることになり、一部列車では所要時間の増加を伴うこととなる。
現行の快速エアポート号は、日中時間帯は毎時5本、おおむね12分間隔で運行されており、札幌―新千歳空港間の所要時間は最速37分。停車駅は、新札幌、北広島、恵庭、千歳、南千歳だ。さらに、朝の新千歳空港行2本と夜の札幌行2本のみ特別快速エアポート号が運行されており、こちらは札幌―新千歳空港間を最速33分で結んでいる。停車駅は、新札幌と南千歳のみである。
3月のダイヤ改正以降は、日中時間帯には新札幌と南千歳のみ停車の特別快速が毎時1本運行となり、所要時間は36分。これまで通りの新札幌、北広島、恵庭、千歳、南千歳に停車する快速が毎時3本運行され所要時間は最速37分。一方で、日中時間帯に北広島駅で折り返しとなる普通列車を補完するため、毎時2本は北広島―新千歳空港間の各駅に停車する区間快速となり、43分の所要時間で札幌―新千歳空港間のアクセスを担う。
現行のダイヤでは30分台で空港アクセスを担っている快速列車が毎時5本運転されているが、3月のダイヤ改正以降は30分台で運行する快速・特別快速は毎時4本に減便される。また、途中停車駅を新札幌と南千歳の2駅に絞った特別快速も所要時間は36分と快速の最速37分と1分程度しか変わらない。なお、エアポート号は、ダイヤ改正以降は、特別快速、快速、区間快速ともに4号車は指定席uシートとなることから、これまでエアポート号の停車がなかった島松、恵み野、サッポロビール庭園、長都の各駅からも指定券の発行が可能になると思われる。
(了)