エンジェルスからウェーバー移籍の5人中3人は、エンジェルスと同じ64勝70敗のチームへ
ロサンゼルス・エンジェルスがウェーバーにかけた6人のうち、外野手のランダール・グリチックを除く5人は、移籍が決まった。
先発投手のルーカス・ジオリト、リリーフ投手のレイナルド・ロペスとマット・ムーアは、クリーブランド・ガーディアンズへ移った。
ジオリトとロペスは、過去2度の移籍も一緒に動いている。1度目の2016年12月は、アダム・イートンの交換要員として、メジャーデビュー前のデイン・ダニング(現テキサス・レンジャーズ)とともに、ワシントン・ナショナルズからホワイトソックスへ移った。2度目は、この夏のホワイトソックス→エンジェルスだ。
外野手のハンター・レンフローは、シンシナティ・レッズへ移籍した。レッズが手に入れた外野手はレンフローだけでなく、ニューヨーク・ヤンキースがウェーバーにかけたハリソン・ベイダーも獲得した。レンフローはパワーがあり、ベイダーは守備に優れる。2人が、ライトとセンターに並ぶこともありそうだ。
リリーフ投手のドミニク・リーオンは、エンジェルスと同地区のシアトル・マリナーズへ移籍した。
彼らがそれぞれ加わったチームのうち、ガーディアンズとレッズは、ここから浮上しないと、ポストシーズンには進めない。ア・リーグ中地区2位のガーディアンズは、5ゲーム差のミネソタ・ツインズに追いつく必要がある。ワイルドカードの3番手とは、11.5ゲームも離れている。ナ・リーグ中地区3位のレッズは、ミルウォーキー・ブルワーズと6ゲーム差。こちらはワイルドカードのほうが近く、3番手とは1ゲーム差しかない。
ガーディアンズが3人――ローテーションに1人、ブルペンに右腕と左腕と1人ずつ――も獲得することができたのは、ウェーバーの順位が理由の一つかもしれない。1選手に対して複数の申し出があった場合は、その時点のシーズン勝率が低いチームの獲得となる。ガーディアンズの勝率.478(64勝70敗)は、エンジェルスとまったく同じだ。
なお、ウェーバーにかけられて「売れ残った」選手は、グリチック以外にもいる。どちらも先発投手の2人、マイク・クレベンジャー(シカゴ・ホワイトソックス)とカルロス・カラスコ(ニューヨーク・メッツ)がそうだ。ガーディアンズは、ウェーバー公示中の先発投手のなかから、ジオリトを選んだ、ということになる。
彼らのウェーバー公示と彼らの前にエンジェルスを去った選手については、それぞれ、こちらで書いた。