マスク警察もびっくりな桁外れな罰金は1億円! 3監督が高額罰金を命じられたNFLのコロナ感染対策
マスクを着用していない人を口うるさく注意する「マスク警察」もびっくりな高額の罰金が、マスクを着用しないで試合の指揮を執ったNFLチームの監督と球団に命じられた。
9月20日(日本時間21日)に開催された試合で、マスクを着用しないで試合に臨んだ3監督は、それぞれリーグから各10万ドル(約1050万円)、所属チームに対しても各25万ドル(約2625万ドル)の罰金が科せられた。
リーグから罰金を命じられたのは、2014年のスーパーボウルを制したシアトル・シーホークスのピート・キャロル監督、昨季にチームをスーパーボウルまで導いたサンフランシスコ・49ナーズのカイル・シャナハン監督、昨季からデンバー・ブロンコズの指揮官に就任したビック・ファンジオ監督の3名。
3監督、3球団を合わせると総額105万ドル(約1億1025万円)となり、マクス未着用で非常に高額なペナルティーを科せられた。
9月半ばに開幕したNFLの今シーズンは新型コロナウイルス感染対策として、さまざまな規制を導入。フィールドでプレーする選手たちはマスクを着用しないが、サイドラインに立つヘッドコーチ(監督)やアシスタントコーチは鼻と口を覆うフェイスカバーの着用を義務付けている。
また、選手、コーチを含むチーム関係者に対して頻繁な検査が行われており、9月13日(日)から19日までの1週間に7,845人の選手とチーム関係者を対象に3万6,664件の検査が行われた。2,438名の選手はうち1万4,074件のテストを受けたが陽性者はなし。5,407人のチーム関係者は、2万2,590件のテストを受けて、5件の陽性反応が出たとリーグと選手会が発表している。
NFLはフィールドに立てる関係者の数も制限しており、今季はチアリーダーとチーム・マスコットがフィールドに立つことを禁止。
これまではフィールドから写真を撮っていたフォトグラファーたちも客席から撮影するようになり、試合を中継するテレビ局のレポーターもフィールドからのレポートが禁じられている。スタジアムで試合を取材できる報道陣の数も厳しく制限されている。
観客の有無に関しては各チームの判断に委ねられているが、大半のチームは無観客で開幕戦を戦った。観客を入れたチームも収容人数の3割以下に限定して、NFL32チーム中26チームがホーム開幕戦を無観客試合で実施した。
無観客試合で、フィールドにも立てないチアリーダーたちは、チームによってはマスクを着用しながらスタジアムの外でパフォーマンスをするなど、その存在意義を問われている。