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大谷翔平がメジャーリーグで初めて満塁本塁打を打たれる。日本人投手が喫したグランドスラムは32本目

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジョナ・ハイム(テキサス・レンジャーズ)Apr 14, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 4月14日、今シーズン2度目の先発マウンドに上がった大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)は、2回裏に満塁本塁打を打たれた。2018年のメジャーデビュー以降、大谷の被本塁打は22本目(今シーズン1本目)。これまでの21本は、ソロが14本、2ランが5本、3ランが2本で、グランドスラムはなかった。日本プロ野球時代には、2015年7月24日に中村剛也(埼玉西武ライオンズ)に打たれている。

 大谷から満塁本塁打を打ったのは、メジャーリーグ3年目のジョナ・ハイム(テキサス・レンジャーズ)だ。このホームランは、通算12本目(今シーズン2本目)。それまでの内訳は、ソロと2ランが5本ずつに3ランが1本だったので、こちらも初のグランドスラムとなった。ハイムは、次の打席でも大谷からヒットを打ち、二塁走者を生還させて打点を挙げた。

 また、日本人投手が打たれたグランドスラムとしては、大谷の被本塁打が32本目となる。人数としては、大谷が20人目だ。打ったのは、いずれも違う選手なので、ハイムは、日本人投手からグランドスラムを打った32人の打者となる。

 その1本目は、1998年8月15日の伊良部秀輝、大谷の直前の31本目は、2019年8月4日の前田健太(当時ロサンゼルス・ドジャース/現ミネソタ・ツインズ)。それぞれ、ラスティ・グリアーエリック・ホズマー(サンディエゴ・パドレス)に打たれた。

 3本以上のグランドスラムを喫した日本人投手は、3人だ。野茂英雄が5本、田中将大(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)が4本、髙橋尚成は3本打たれている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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