IBFウエルター級暫定王者となった30戦全勝27KOの昇り龍
ウエルター級の新星ジャロン・"ブーツ"・エニス(30勝27KO)が、カレン・チュハジアを3-0の判定で下してIBF暫定ウエルター級タイトルを手にした。ジャッジは3人とも120-108と採点するワンサイドの内容となった。
試合後エニスは、「私は時間をかけて、慌てないことを学んだ。12ラウンド戦ってよかったよ。最高の気分だ。自分はベストコンディションだったと思う。ただ、もう少し手を出す必要があった」と振り返った。そして繋げた。
「多くの選手が俺とは戦いたがらない。避けられている中で試合を受けてくれたチュハジアに脱帽だよ」
IBF同級4位にランクされていたチュハジアは、フットワークを使ってコンビネーションを放ち、カウンターを狙う局面もあったが、ポイントには結び付かなかった。
21勝(11KO)2敗となった敗者も言った。
「エニスのスピードは、これまでの相手と違うレベルだった。でも、言い訳はしない。もっと彼を痛めつけることができればよかったんだけどね」
暫定王者となったエニスは、IBFの"本物"のベルトとWBA、WBCタイトルを保持するエロール・スペンス・ジュニアに狙いを定めている。
彼は結んだ。
「俺がスペンス戦を希望していることは誰もが知っている。ヤツと試合をする準備万端だ。時期が来るまで待ち続けるよ」
やはり、スペンスとWBO同級王者のテレンス・クロフォード戦がドル箱カードだが、スペンスvs.エニス戦も興味深いファイトとなりそうだ。