都心小規模マンションの新しい販売法は、VRとリアルで複数物件を比較検討できる
12月6日、三井不動産レジデンシャルの「三井のすまい 日本橋サロン」が報道陣に公開された。これは「日本橋三井タワー」5階に設けられていた同名のサロン(複数の新築物件を案内する拠点)を場所を移転させ、大幅に改良してオープンしたものだ。
以前のサロンからどのように変わったのか。その感想をまとめると、「よりカジュアルに」、そして「よりVR(バーチャルリアリティ)技術を活かして」となる。
新しいサロンの目玉となるのは「LEDビジョンコーナー」と名付けられたVRモデルルームだ。そこでは、床に配置した12m×4mの大型LEDビジョンで実寸大の間取り図等を投影し、家具の配置などをイメージできる。加えて、壁のスクリーンに眺望や室内のVR画像を投影することによって、実際の暮らしをリアルに感じさせるように工夫されている。
販売センターで従来型のモデルルームをつくらず、床に実寸大の間取り図を置き、VR技術で住戸内の様子を見せる工夫については、今年6月24日の記事「実寸大の間取り図」がモデルルーム?マンションの売り方が戸惑うほどに変わりはじめたで紹介した。
それは、都内葛飾区で販売中だったマンション(その後、完売した)で採用された新しい工夫だった。
以前からある「家具付きモデルルーム」をつくらず、間取り図とVR技術で室内の様子を見せる手法で、そのメリットは複数住戸の内部をVRで見ることができることだった。
今回の「三井のすまい 日本橋サロン」でも、同様にVR技術が活用されている。が、その方向性が少し異なる。複数物件を一カ所で紹介する“統合ギャラリー”方式において、非常に有効と思われるアイデアが盛り込まれており、それが高く評価されるポイントになっている。
同サロンで採用されている新しい売り方の工夫を写真ともに紹介したい。
注目すべきは、完成販売に匹敵する効果
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