「1年先のことは分からない」寂し気に話す駄菓子屋の店主に案内された「ボロボロの小屋」そこには/藤沢市
藤沢市のみなさまこんばんは。今日は湘南辻堂で40年以上続く“文具とお菓子の店”『ミカモ』の今をお届けします。
JR「辻堂駅」より徒歩15分。「高砂歩道橋交差点」近くにお店を構える『ミカモ』。店内に一歩踏み込むと、びっしりと並べられた駄菓子が出迎えます。
一体どれだけ種類があるのでしょう、ざっと数えただけでも軽く百種以上そろうような…。何を買おうか本気で悩みますね(笑)。10円台のものも複数あるので、100円あればいくつも買えそうです。
駄菓子コーナーの奥には昔懐かしいおもちゃや文具も並びます。
『ミカモ』を営むのは年配のご夫婦。お店のことや人気商品についてお聞きすると「店を開いてもう40年以上になるけど、今も毎日多くの子どもたちがお菓子を買いにきてくれるよ。人気は“くじ付き”のお菓子。当たったら交換してあげるから持ってきてね」と優しくほほ笑みます。
平日の午前中に訪れたにも関わらず、春休みに入った子どもたちや高校生が次々と来店。筆者も、棚に詰まれた「段ボール箱(買い物かご)」を手にお買い物を楽しみました。
まずは「焼肉さん太郎(17円)」。甘辛い焼き肉のタレがけっこうしっかりついていて、思わずペロペロしたくなりますよね(私だけかな?笑)。
チョコレートやおせんべい、ゼリーなど、あれこれ箱に入れてお会計をお願いしました(200円でおつりがきましたよ)。
お会計後、「『ミカモ』に行くときは“駄菓子屋の隣の小屋”をぜひ見せてもらってください!」と読者さんからメッセージをいただいていたことを思い出した筆者。「お店の隣に何かあるとお聞きしたのですが…」と訪ねると「あるわよ、見る?」とお母さん。
案内されたのは、なんだか真っ暗でだいぶ古びた小屋。子どもがひとりで入るにはちょっと勇気がいるかも...。
電気をつけた先にあったのは…
“今も現役で遊べる”見たこともない「昭和レトロゲーム機」。
「遊びたいゲーム機のコンセントを入れてスイッチをオンにしてね」とお母さん。電源がオンの状態になった途端、ゲーム機からは昭和感満載のレトロサウンドが響きます。この音...昭和世代の大人たちは一気に童心に帰りますね、もうワクワクが止まりません。笑
「メタルスラッグ2」は1ゲーム10円。
親子で楽しみたい「おさるのえっさほいレース」は1ゲーム100円。
福引券が当たる「クレーンゲーム」も1ゲーム100円です。1等賞は『ミカモ』で使える500円の割引券(2等賞は300円、3等賞は200円)が出るみたい。なんだかこのゲーム機だけは妙に当たる予感がし(笑)、1回だけ!と100円を入れてみました(100円で3回挑戦できました)。
すると…
何枚かのハズレ券に紛れ、「がんばったね!」スタンプの押された券が1枚出てきました。「これは何ですか?」とお母さんに聞くと「あら珍しいわね、30円分の商品券。当たりよ」とのこと。
(やった!!)
嬉しくてマスクの下のニヤニヤが止まらない筆者。せっかくなので、帰りにお菓子と交換してもらいました(本気で嬉しかったです。笑)。
最後に『ミカモ』の“これから”についてうかがうと「もう歳だから、1年先のことはわからないわ。この店を『継ぎたい』という人はいないのよ。ここだけで食べていくのは難しいからね」と寂し気な表情を見せたお二人。駄菓子を売るお店はほかにもあるけれど、『ミカモ』が閉店したら、どれだけの子どもたちが絶望するでしょうか、大人たちも...。
夫婦二人三脚で、昭和から令和まで歩んできた“文具とお菓子の店”『ミカモ』。
この記事を読んで興味を持たれた方、また「最近行ってないな」と思われた方は、“いつか”ではなく“今”訪れてみてください。そして、このお店を次世代につなぐ方法を一緒に考えてみませんか?
基本情報
店名:ミカモ
住所:藤沢市辻堂6丁目13-9
アクセス:JR「辻堂駅」より徒歩15分
電話:0466-34-0626
駐車場:無し(近隣のコインパーキングをご利用ください)
※詳細は『ミカモ』までお問い合わせください。
取材・校正協力 ミカモ様
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