京都駅から近い必見の「桜名所」を紹介
京都の桜名所として今回お勧めしたいのは世界遺産の「東寺」だ。京都駅からは約1.1キロ、徒歩20分で到着する。最寄駅は近鉄「東寺駅」で、こちらからだと徒歩10分の距離だ。
東寺は平安京遷都と同時に造営され、その後、嵯峨天皇によって空海に与えられ、鎮護国家の祈願と真言密教の道場という、二面性を持った寺院して歴史をスタートさせた。その後、幾多の戦乱を経て現在に至るまで、創建当時から場所、規模、伽藍配置などが一切変わることなく存続してきた稀有な寺院だ。
東寺の中でも最も美しく咲き誇る桜が、拝観受付から入って左手にある大きなシダレザクラだ。このシダレザクラは「不二桜」と呼ばれており、五重塔と並んだ姿は、参拝者の心を魅了している。
もともと岩手県盛岡市で育てられ、秋田県を経て、その後三重県に移り、平成18年にこの東寺に寄贈された。近年に移植された桜だが、今やすっかり「京都の桜の名木」として定着した。樹齢は約130年、東寺に来たときに、弘法大師の「不二の教え」から「不二桜」と名付けられた。高さは13m、枝張りも10mに達しており、ライトアップをされるとまさに圧巻の存在感だ。
ライトアップは3月19日~4月18日まで。金堂・講堂も夜間特別拝観ができる。
このシダレザクラの他にも、カワズザクラに始まり、ソメイヨシノなどの桜も約200本植えられており、長い期間、境内の随所で花見を楽しめる。
続いて東寺の北西にある「六孫王神社」は、隠れた桜の名所として紹介したい。清和天皇の第六皇子の子で、天皇の孫にあたる源経基は「六孫王」と呼ばれ、清和源氏の祖となった。この神社はその嫡子で、清和源氏軍団を形成した源満仲によって創建された。本殿後方に現在も残る石の基壇は、経基の廟であると伝わるため「清和源氏発祥の宮」とも呼ばれている。
現在、社殿前の龍神池を中心にソメイヨシノが満開を迎えており、境内が桜で埋め尽くされている。北側には新幹線の高架が境内を横切り、タイミングが良ければ、桜と新幹線を写真に収めることもできる。
各所で桜の満開を迎えた京都。28日の日曜日は天気が崩れるものの、週明けまでは持ちこたえるだろう。さらにこれから紅枝しだれ桜、御室桜、八重桜などが順番に咲いていく。4月前半まで天気の良い日を狙ってぜひ訪れてみてほしい。