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世界遺産を目指す佐渡は大人の知的好奇心を満たす最高の旅行先だった

AYUMI旅行プランナー

最近、世界遺産登録を目指す佐渡島のニュースを目にする機会が増えてきましたが、そもそも「佐渡島」がどこにあるかご存知でしょうか。

佐渡島は新潟県に属する日本最大の離島です。
空港はあるものの定期便の運航がなく、島へのアクセスは船のみです。

乗船した「ときわ丸」
乗船した「ときわ丸」

少しアクセスが不便ではありますが、船に乗って島に向かうドキドキ感も日本の離島の魅力のひとつなんですよね。

佐渡島には何がある?

5~6月に見頃、黄色の花が一面に広がる「大野亀」
5~6月に見頃、黄色の花が一面に広がる「大野亀」

佐渡島は自然の島。標高1000m級の山々や美しい海に囲まれています。

自然の中で遊ぶアクティビティを楽しむことができるし、整えられた棚田やひまわり畑を見学するのも楽しいです。

また、「たらい船」や「トキ」、「金や銀の採掘跡地」など、ほかの観光地ではあまり耳にすることのないものが多いのも特徴で、大人の知的好奇心をくすぐる新発見のある島とも言えます。

そしてなにより、食事がおいしい。
新潟県のその他地域と同様、酒、お米、魚など、とにかく最高の食材が揃っています。


そんな佐渡島は今私が「一番おすすめしたい島」なんです。

はじめまして!「たらい船」乗船体験

たらい船は実際に使われていた船で、明治頃から岩礁が多い場所でこれに乗って海藻や貝類を採っていたそうです。

大人4人ほど乗れば満員の小さなたらいで、乗り込む際に多少ぐらぐらと揺れましたが、そのあとは意外と安定しています。
また、船頭の方が一緒に乗ってくれるので安心です。

じゃらんの口コミに「一寸法師になったよう」とあったのですが、その表現が言い得て妙!本当に新しい体験でした。

個人的には佐渡版「青の洞窟」へ行くツアーとセットがおすすめです。
たらい船への乗船時も感じますが、本当に海がきれいで特に青の洞窟は神秘的で絶景でした。

肉眼のほうが感動的でした。スマホの限界…!
肉眼のほうが感動的でした。スマホの限界…!

じゃらん:
たらい舟力屋観光汽船
〒952-0604 新潟県佐渡市小木町1935

美しすぎる棚田

佐渡島に棚田はいくつかあるようですが、私が訪れたのは「岩首昇竜棚田」です。

山のふもとから見上げると天に昇る大きな竜に見えることから、この名前がついたとのことです。

山の上からは棚田越しに海を望む、圧巻の景色。私はこの時人生で初めて棚田を目にしたのですが、視界に入るすべてが美しくて感動でした。

※今でも実際に使われている棚田のため、見学時には十分な配慮をお願いします。

やっぱり佐渡金山は行っておかないと

1601年・江戸時代に開山されたと伝わる佐渡金山は、1989年の平成元年に資源が枯渇するまで使用されていたのことです。

その期間、なんと約400年!

現在は当時使われていた坑道を見学することができるのですが、どうやって採掘していたか、どんな技術を使っていたかなどをわかりやすく人形で再現してありました。

また、私は体験していないのですが、現代の技術を掛け合わせた「ISLAND MIRRORGE」というウォークスルーアトラクションも面白そうでした!

MRグラスをかけて行動を歩き、プロジェクションマッピングを体感するもので、大人も子どもも楽しめそうです。

心躍る、北沢浮遊選鉱場跡

「北沢浮遊選鉱場跡」は、佐渡鉱山で採れた鉱石の処理場として使われていた施設が廃墟となった姿。

コンクリートに植物が生い茂るこの廃墟は、映画「天空の城ラピュタ」の世界のようだ、と言われているそうです。

周辺は静かで、聞こえてくるのは草木の揺れる音、鳥の鳴く声、川の流れる水音など自然の音のみ。
見学できるスペースが広いので、人に邪魔されず、ゆっくりと自分だけの世界で見学ができるはずです。

また、4月から1月はLEDによるライトアップが行われています。

周辺に街灯がないため、廃墟のみが照らし出されていてRPGのダンジョンみを感じます。

(本当に真っ暗だったので、スマホのライトをつけて足元に注意しながら進みました)

昼間は愁い、さみしさ、ノスタルジックといった印象でしたが、夜間は神秘、畏怖、といったまったく別の印象を持ったのでした。

佐渡島、旅行は何泊あればベスト?

個人的には1泊~2泊がベスト!

昼頃までに佐渡島に到着できて、翌日夕方頃まで時間が取れるのであれば、1泊でも大丈夫です。
私は新潟市内も楽しみたかったので、佐渡1泊、新潟市内1泊にしました。


佐渡島ではレンタカーは必須!また、島内のレンタカー会社が少ないので、早めに予約しておきましょう。

私のルートとしては、

<1日目>

佐渡島到着後、近場でお寿司ランチ→たらい船→棚田→ホテルで夕食→夜の北沢浮遊選鉱場跡

<2日目>

朝の北沢浮遊選鉱場跡→佐渡金山→大野亀→トキの森公園→佐渡空港見学→夕方の船で市内へ。

これでも途中にカフェに寄ったり、海沿いで写真を撮ったりしているので結構ゆったりめでした!

さいごに

改めて日本の島って素敵だなあ、と感じた佐渡島旅行でした。
美しい自然と土地の文化を守りながらも、観光素材としては進化を続けているのだなあと感じます。

古き良きまま大切に保管されているものもあれば、たくさんの人に知ってもらおうと新しい取り組みをしていたりもする。

「佐渡島の金山」が世界文化遺産になることで、この素敵な島がもっと多くの人に知られるといいな、と思ったのでした。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました!

旅行プランナー

旅行会社で企画担当10年│観光地情報やおすすめホテル、お得な予約方法など旅に関するあれこれを発信│贅沢な旅もコスパの良い旅も、どんな旅行も素敵なものになる良質な情報をお届けできればと思っています!

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