【宝塚市】はなまるに浮かれた日。あいあいパーク・カルチャー教室の体験フェアに行ってきました!
お得な体験フェア
山本にある、あいあいパークのカルチャー教室で体験フェアをやっていると聞き、行ってまいりました。体験登録料510円を払えば、フラワーアレンジ、クラフト、ヨーガなど19講座からいくつでも受講できるという太っ腹なフェア(別途材料費が必要な場合あり)。
今回は游白先生の『大人の書』をチョイスです。
第1/第3または第2/第4の土曜日(11時50分~13時50分)の定期講座に体験でおじゃましました。書道(毛筆または小筆)、ボールペン字から好きなものを選べます。小学生のころに書道を習っていたので、今回は毛筆を選びました。筆を新調していざ講座へ。
游白先生はお名前どおり色白の慎ましやかな印象ですが、オレンジ色のマニキュアをした指先にエネルギーを感じる方。丁寧に説明してくださって緊張をほぐしてくれます。さっそく2枚のお手本をいただきました。「凌」を書きたかったので、まずは「凌雲之志」から。
課題はそれぞれ違うので、準備ができたら各自でスタート。休憩をとる時間も自由です。これから2時間、独りでひたすら字に向き合います。
手が覚えている?
子ども時代とはいえ、約5年間ならっていたのだから何とかなると思いましたが甘かった。まず墨の濃さがわかりません。すった墨に水を足したりしながら何度も書きます。打ち込みの筆先は斜め、縦の線はお腹に向かってまっすぐ…など遠い昔の記憶を掘り起こして書いてみるのですが、手が言うことをききません。悪戦苦闘して、ようやく書き上げたのが下の一枚。なんだか間延びしていますね。
先生の朱が入ったのがこちら。
朱墨の濃さといい、滑らかな筆運びといい、美しすぎて見とれてしまいました。修正だらけですが、まるがついたのが嬉しい!
1枚目で実力を見切ったのか、先生が気をつけるポイントを書いてくださいました。写真では見づらいですが、書き出しの筆先の向きまで描いてくださって、とてもわかりやすいです。ほかにも筆の運びや置き方など、疑問に思うところもしっかり教えてくださいます。
さらに練習するうちに少しずつ記憶が蘇ってきました。「あめかんむり」は左端が難しかった、「云」は右上がりに勢いよく、リズムが大事…。思い出すと「云」はひと息で書けるようになりました。「志」も(心は難しいですが)なんとかイケそう…。問題は「凌」と「之」です。「凌」は、にすいとのバランスが難しく、「之」の最後のはらいが昔も今も難しく、とってもチャレンジング。
集中が切れて来たので、いちど休憩を挟み、外の空気を吸って再トライです。
それにしてもほかの生徒さんは素晴らしい集中力です。私よりはるかに長い掛け軸のようなお手本や繊細な小筆の文字など、大作を次々先生にみてもらっています。
凄いなと横目でみながら自分も何度か書いているうちに、少しずつ字のバランスがわかってきました。リズムも出て来てイイ感じです。ふたたび先生にみてもらいます。
まるが嬉しい
書いて、お手本と比べる、を繰り返していくうちに、筆運びが次第にスムーズになってスピードもあがります。字の輪郭が見え、自分でもまとまってきたのがわかりました。そして…。
大人になってもらう「まる」がこんなに嬉しいものだとは。この達成感が魅力のひとつですと、先生もおっしゃっていました。お稽古ごとって楽しいですね。
1枚目に時間がかかり、2枚目のお手本の練習はほぼできませんでしたが、ご機嫌に過ごした2時間でした。ちなみにこちらの講座の生徒さんは、まったくの初心者だった方も多いそう。信じられません。毛筆の場合は楷書から初めて行書、草書と順番に学んでいけます。自分の書きたいものを自分のペースでお稽古できるのがいいですね。
丁寧に字を書く楽しさ
パソコンの普及にともない、字を書く機会はずいぶんと減っています。そんななか、改めて一画ずつ丁寧に書いていくうち「雨が云うから『雲』なんだ」とか、「『之』の書き順の流れが気持ちいい」とか、いろいろなことが見えてきて、漢字の美しさを再認識です。「凌雲之志」という言葉が手に沁み込んで、最後はすがすがしい気持ちになりました。書道は言葉とからだをつないでくれます。またぜひやってみたいです。
次の体験フェアは9月
夏の体験フェアは終了しましたが、9月に秋の体験フェアを開催予定だそうです。すぐ満席になってしまうので、興味のある方は早めのお申込みをお勧めします。何かはじめたいけどなかなか一歩が踏み出せない方は、まず体験からいかがですか。
講座情報
あいあいパーク・カルチャー教室
受講講座名:『大人の書』游白
■ お申込み、お問い合わせ:あいあいパーク・カルチャー教室 講座情報
■ 住所:〒665-0881 兵庫県宝塚市山本東2-2-1
■ Tel:0797-89-5933 Fax:0797-82-3571
■ 游白先生のホームページ:游白書道教室 Yuhaku’s Japanese Calligraphy