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【宝塚市】ナッツやチョコレート、フルーツをどっさり使った素材の組合せが楽しいバターケーキのお店

ぶらっと地域情報発信ライター(宝塚市)
あまーい誘惑

9月も終わり、ようやく秋めいてきた今日この頃。もりもりと食欲が湧いてくる季節です。さっぱり味は終わりにして、濃厚なチョコレートやキャラメル、ずっしりと栄養が詰まったナッツが恋しくなってきませんか。本日は季節の味覚も楽しめる、食べごたえ満点のスイーツをご紹介します。

約3年のネット限定販売を経て、実店舗での販売を開始

菓子屋 mitsukiさんは、バターケーキと焼き菓子のお店。チョコレートにナッツやフルーツ、紅茶など、様々な素材を使ったバターケーキや、サクサク食感が癖になるクッキーが人気です。

これまで実店舗は持たずに、ネットやマルシェ/イベントのみで販売してきましたが、今年9月、週末限定ながら実店舗での販売がはじまりました。

この日のバターケーキは8種類!
この日のバターケーキは8種類!

製造拠点でもある店舗は、阪急宝塚線・中山観音駅から阪急バスで約10分。近隣は閑静な住宅街で、スーパーや酒屋が並ぶ通りに面したビルの2階にあります。

ワンカットで大満足の分厚いケーキ

mitsukiさんのバターケーキは、ひと切れ約3センチとすこし厚め。たくさんのフレーバーが詰まった、どっしりと密度の濃いケーキは、ひとりで心ゆくまで味わうことも、誰かとシェアして楽しむこともできるようになっています。

素材や組み合わせが変わる季節限定ケーキも
素材や組み合わせが変わる季節限定ケーキも

そして、やはり店頭に並んでいたフィナンシェやブルトンヌ(フランス・ブルターニュの焼き菓子)も嬉しくなる分厚さ。

「とにかく美味しいお菓子を存分に楽しんでもらいたい」

という店主兼パティシェであるmitsukiさんの思いが伝わってきます。

厚みのある楕円が可愛いフィナンシェ
厚みのある楕円が可愛いフィナンシェ

mitsukiさんは、重量感のあるケーキとは対照的に華奢で小柄、マスク越しでも伝わる素直で明るい笑顔が魅力的な方です。

三日月型の厚焼きクッキー「クレール デュンヌ」3個入り450円(税込)
三日月型の厚焼きクッキー「クレール デュンヌ」3個入り450円(税込)

mitsukiさんは高校卒業後に製菓の専門学校を経て、ケーキやベーカリー業界で働いてきました。

独立という夢を持ちながら、仕事の合間を縫ってあらゆる種類のケーキ作りに没頭したそう。そうしてたどり着いたのがバターケーキなのだとか。

シンプルなケーキが、合わせる素材によって違った表情をみせる。その奥深さに魅せられて、菓子屋 mitsukiはバターケーキがメインのお店となりました。

アールグレイと和栗のバターケーキ

なにはともあれ食べてみたい!と、バターケーキ、フィナンシェ、クレール デュンヌ、それからアールグレイ・ピスタチオクッキーを購入。迷った末に、バターケーキは「アールグレイと和栗」をチョイスです。

アールグレイと和栗(9~11月限定)450円(税込)。 ※価格は取材当時のものです。
アールグレイと和栗(9~11月限定)450円(税込)。 ※価格は取材当時のものです。

大地を思わせるケーキは、豊潤なバターが醸し出す艶(つや)が美しく、ごろりとした丹波篠山栗の渋皮煮は存在感があります。

つややかな表面
つややかな表面

密度の濃い生地ですが、口当たりはあくまで滑らか。リッチなバターと鼻へ抜けるアールグレイのさわやかな香りがナイスマッチング。全体的に甘さは控えめで、栗の食感が加われば、うーん、美味しい。素材同士のバランスもよくセンス抜群のマリアージュです。

厚焼きクッキーでmitsukiワールドを堪能

続いて菓子屋 mitsukiのオリジナル商品「クレール デュンヌ」をいただきます。

フランスの伝統的な焼き菓子「ブルトンヌ」(「ブルターニュ風」の意味)がベースですが、mitsukiさんは一般的な円形ではなく、三日月形に仕立てました。

表面に描かれたラインが印象的
表面に描かれたラインが印象的

「月の光」をイメージしたそうで、表面に描かれたひとすじの線は、その軌跡なのかも。素朴な厚みと絶妙な曲線に詩情があり、小さな宝物を手わたされた気分です。

意外でしたが、テイストは塩味が強め。ラム酒フレーバーに発酵バターの風味とサクサク食感は、少量でも満足感があります。mitsukiさんおすすめの苦みのあるコーヒーとともに、ちょっとずつ、味わいながらいただきました。

ふたつのスイーツですっかり満たされてしまったので、フィナンシェとピスタチオクッキーは、日を改めていただくことに。賞味期限まで10日ほどあるので、ゆっくりと楽しめるのも嬉しいところです。

地元宝塚をお菓子で盛り上げたい

バターケーキには定番商品と季節限定商品があり、なかには宝塚産のはちみつなど、地元の素材を使った商品も。お菓子を使って地元を盛り上げたいという、宝塚出身のmitsukiさんの思いが込められています。

実は、mitsukiさんのお店がある界隈は、ここ数年でケーキ屋やパン屋、さらには長年親しまれたカフェなどの閉店が続いた地域なのだとか。たしかに生活必需品には困らないものの、暮らしの余白を楽しむお店は少なそうです。

ふつうサイズのクッキーも販売
ふつうサイズのクッキーも販売

この日は、取材している1時間足らずのあいだにも、入れかわり立ちかわりお客様が来店されていました。

笑顔でmitsukiさんと会話し、多くの商品を買って帰る姿に、楽しみにしていた気持ちがうかがえます。

ネット購入は便利ですが、目の前で商品を吟味し、欲しいものをその場で買える実店舗の楽しさは格別なもの。mitsukiさんの「あまい誘惑」は、たくさんの方を元気にしてくれそうです。

10月11日~14日は宝塚植木まつりに出店

店舗販売は、基本的に金曜日と土曜日ですが、10月はイベント出店のため第1週と第3週のみの営業になります。ちなみに10月11~14日は山本新池公園で開催される「宝塚植木まつり」に出店されるそう。気になる方はぜひチェックしてみてください。

また、少し時間はかかりますが、オンラインで購入することも可能です。その他、詳細は公式Instagram等でご確認ください。

いかがでしたか。美味しさだけでなく素敵な物語も紡いでくれる菓子屋 mitsukiさん。11月からは日本酒を使った季節限定バターケーキが、12月にはクリスマス シュトーレンも登場するそう。いまから楽しみです!

店舗情報

菓子屋 mitsuki

■ 場所:宝塚市中山五月台3-7-1
    メリーヒル中山五月台1-3

■ 店舗営業日:金曜日・土曜日

(イベント出店等により不定休あり。詳細はInstagramの営業カレンダーでご確認ください。)

■ 営業時間:10時~17時

■ お問合せ:kashiya.32ki@gmail.com

公式Instagram
オンラインショップ

(電話でのお問合せはお控えください。)
■ 駐車場:1台有り
(建物横、中山五月台パーキング 10番 菓子屋mitsuki専用駐車場)
※他の駐車場スペースは、ご利用にならないようお願いいたします。

地域情報発信ライター(宝塚市)

カフェ、庭園、美術館、ときどき神社。新しい出会いを求めて、カメラ片手に足の向くまま、気の向くまま。歴史のあるまち、宝塚の「いま」をお届けします。執筆記事のアザーカットをInstagramで公開中。

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