はらぺこライターの旅人間です。今回はグルメ記として、旅先で見つけた美味しい食堂について紹介したいと思います。

ここは岐阜県加茂郡七宗町です。

「七宗町？あまり知らないなぁ～」って方もあると思いますので、簡単に説明するなら名古屋方面から国道41号を下呂温泉方面に進んだ途中あたり…。

国道を北上し、愛知県から岐阜県に入り、可児市、川辺町の次が七宗町です。このルートを進むと岩々の絶景が楽しめる飛水峡や甌穴群、また日本最古の石博物館があります。

ここはドライブには最高のルートでもあるのです。

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そんな国道41号沿いで見つけたのが「ひさご食堂」です。

その出会いは偶然でした。

コンビニに立ち寄った際、目の前に食堂があり、何となく気になった店。お世辞にもお洒落とは言えない、よくある田舎の食堂って雰囲気の店。

ただ、美味しい店によくあるオーラのようなものが…。

グルメライターをしていると、妙に勘が働く時がある（と勝手に思っている）。

「夕食には少し早いが、ここで晩御飯にしよう」と店内へ

アットホームでいい感じの食堂である。

さて、何を食べようか？

お店の方に聞くと、けいちゃんが人気という。

けいちゃんとは、奥美濃地方の郷土料理で、味噌や醤油などをベースにしたタレに漬け込んだ鶏肉をキャベツなどといっしょに焼いて食べるシンプルな料理のこと。

よし！それで決まり。

少し待つと、パチパチパチという鉄板が焼ける香ばしい音が近づいてくる。そして湯気と香りが顔を包み込む。「けいちゃん定食」の到着だ！

玉子は、アツアツの鉄板にぶち込んでも、すき焼きのように付けて食べても良いとのこと。

メチャクチャ美味しそう。

どうしても旅先では野菜不足になるので、とっても有難い。

鶏肉はゴロゴロ入っている。

タレの味が強いかと思えばそうではない。しっかりとした味付け中に独特の旨みが染み込んだ深い味わい。ご飯が進む丁度良い味加減。

鶏肉の旨みに絡んだ野菜も、疲れた体を癒すような美味しさです。

さて、玉子は…

絶対に間違いない食べ方に。んまっーーぃ！

そして最後は、全てをご飯茶碗にのせて「けいちゃん丼」にして完食。

大満足の味なんですけど…

お会計の時に味の秘訣について聞くと「秘伝のタレ」という回答。これは極秘なんだと思っていると、次第にヒントを教えてくれました。

ここでは言えませんが「それ絶対にウマいヤツやん」って感じ。

お店の方とそんな話をしていると「この店は何を食べても美味しいよ」と常連さんの一人が誇らしげに会話に参加してくる。

世間では、写真映えする料理が流行っているが、本質はなかなか”映え”では表現できないもの。それは味であり、その店の雰囲気、人情、赴きなど。

岐阜県の国道41号を走る際は、ぜひ利用してみて下さい。

郷土料理が味わえる素敵な良い店ですよ。