【買って損した】 「万能レンチ」は、万能ではなかった件(面白工具 人柱レビュー)
遥か昔より、「便利道具」なるものは深夜のテレビショッピングのみならず、新聞の広告でも次々と登場しては、実際に手にした人間のため息と共に闇に葬り去られ続けているものですが・・・。でも!それでも!!己の好奇心と欲求にあらがえずに手にしてしまうのもまた人間というもので!!!
・・・ と、余計な御託並べてますが、興味本位で買ってみた「便利道具」の人柱レビューでございます、ハイ。
※この記事の映像版は→ コチラ(Youtubeへのリンクです)
今回はハッキリ言って大外れ!・・・です!!(キッパリ)
今回、ネット通販で買ってみたのがコレ→万能レンチ 両頭型多機能レンチ(8-22mm)」
売り文句がコチラ(一部引用)
ふむふむ、なるほど。このレンチ一本があれば、8mmから22mmまでのボルトやナットを絞めたり緩めたりできる、と。
8mmから22mmまでのスパナっつったらコレですよ。かなりの量です一部サイズを飛ばしてもなお、この本数ですからね。これを一本で賄えるならそりゃ便利であることに間違いない!!
厚みは7.5mmで、重さは230g。うん、けっこうズシリと来ますね。そしてぶ厚い。工具としてはかなり重い部類ですね。(この時点で別の意味で期待が高まってきます)
・・・で、前置きが長くなってしまいましたが、実際にバイクのボルトを緩めてみます。
まずは無難に17ミリ。
これは、しっかりと食いついて、クリアー!
次に、19ミリ。
これは ・・・ ん? 一瞬だけど、ズルって滑って気がするぞ??
ここで、一応使い方について確認なのですが、マルチなサイズに対応するためにクチが大きくなっているので、回すナットやボルトの角にしっかり食いつくように、強く押し当てながら回す必要があります。
そんじゃ、次は小さいの行ってみようか?
最小の8ミリ! これは回せないと困るけど ・・・ ・・・ ズル。
あっ・・・ 駄目だ。食いつきません。
では、10ミリはどうよ?
な、なんとか緩みはしたけど、今度は締めようとしたら食いつかない ・・・ 滑る! 滑るぞ、コイツ!!!!
・・・ ええっとですね・・・ 色々と試した結果、14ミリ~22ミリの大きめサイズは割と食いついてくれるのですが、10ミリ以下の小さいサイズはたまに食いつくぐらいで、滑ることのほうが多かったです。
そして致命的な欠点が判明(わかってたけども・・・ネ。)
それ以外の欠点としては、この万能レンチ自体がフラット形状なので、オフセットはありません。なので、ちょっとでも奥まったボルトだとレンチが掛かりません。また、厚みの半分くらい奥にあったとしても、その分ネジへの掛かりが甘くなるので、余計に滑りやすくなってしまいました。
それと、もうひとつの致命的な弱点としては ・・・ 万能レンチという性格上、どうしてもヘッド部分が大きくなってしまいます。ですので、回すボルトのサイズによっては、レンチの先が出っ張ってしまい、干渉して回すことができません。
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そして・・・ とどめの欠点としては、この万能レンチってば、回すとナットやボルトに傷をつけます。
これこそ、構造上、面ではなくて点で食いつく仕組みなのでしょうがないといえば仕様がないのですが、食いつきはイマイチなのに攻撃性だけはやたらに高いので、何度も使用した場合、ナットの表面がっささくれ立ってしまい、通常のスパナが使えない可能性もありそうです。
テストの後半、それまで回せていたネジも滑るようになった?? と思ったら ・・・ はい、万能レンチそのものが摩耗して食いつきが甘くなってましたとさ。チャンチャン。
ダメじゃん!!!!!
結局、モンキーレンチのほうが圧倒的に「万能レンチ」だったというオチ・・・。
\(^o^)/ナンテコッタイ
だけど、面白そうな工具を見つけると、ついつい試してみたくなるんだよなぁ~~。ってことで、また面白そうな工具を見つけたら、人柱レビューいたします!!! ご視聴ありがとうございました!!
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