アマで16度全米王者となったライト級ファイターが8連勝(6KO)
9月17日の興行は、間違いなくカネロ・アルバレスの"ホーム"だったが、前座には幾人ものメキシカンが出場した。第3試合は、メキシコ系アメリカンとメキシカンの戦いとなった。
米国カリフォルニア州フレゾノ出身で、7戦全勝5KOのマーク・カストロと、7勝(3KO)1敗2分けのメキシコ人、ケルビン・メンドーザがぶつかった。
ファーストラウンドから、上下に打ち分けるカストロのジャブが光る。身長でもリーチでも7cmのアドバンテージのあるカストロは、その利点を生かす戦い方をした。
5回、カストロの右ストレートと左ボディアッパーでダメージを負ったメンドーサの顎に、狙いすました右アッパーがヒット。たまらずメンドーサは崩れ落ちた。次の瞬間、レフェリーが試合を止めた。
メキシコ人の母と、エルサルバドル人の父を持つカストロは父親の指導の下、4歳にしてグローブを嵌めた。アマチュア時代には16度、全米王者となり、 2015年に開かれたジュニアワールドと、翌年のユースワールドで世界一となっている。 また、フレゾノ大学にも入学した23歳だ。
カストロの未来は明るそうだ。カネロ以上の存在となれるか。