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古き良き時代の長浜屋台が起源の歴史ある名店〈創業53年の長浜ラーメンの味を継承した初の暖簾分け店〉

RAMEN ANTENNAラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

昭和46年(1971年)の創業というから今年で53年目の老舗の長浜ラーメン店〈長浜ナンバーワン〉。半世紀以上にわたり地元の人々に愛されてきた名店は「長浜屋台」として歴史をスタート。その想いや味を先代から受け継いだ二代目が今もなおその名店の味と暖簾を守り続けている。平成17年(2005年)に独立を果たした二代目店主は福岡市博多区の祇園に路面店として「長浜ナンバーワン祇園店」を開業。その後、人気ナンバーワンにまで上りつめた伝説の屋台は人気を不動のものとしながらも2015年に惜しまれながら閉業。長い歴史に幕を下ろすものの現在はその味を受け継いだ二代目が福岡市内ほかに複数の店舗を展開するまでに成長させた。

まろやかでトロミのある豚骨スープは一見、濃厚そうに見えるけど(ひと口啜ってみれば分かる)その味は思いのほかあっさりとしていて、飽きのこない一杯に仕上がっているのが特徴的。老若男女の誰もが美味しくいただける昔懐かしい屋台の頃の味や想いを今も変わらず守り続けている。

長浜ナンバーワン祇園店の「煮たまごらーめん」
長浜ナンバーワン祇園店の「煮たまごらーめん」

長浜ナンバーワンの味を継承するお店

そして今回訪れたのは「長浜ナンバーワン」の味や想いを継承した初の暖簾分け店〈長浜ナンバーワン名島店〉。昨年、令和5年(2023年)の8月に開業したばかりの、まだ一年ほどの真新しいお店だ。

すぐそばに提携駐車場があるというのを事前情報として確認して訪れたものの、この日は休日。近くに「名島運動公園」という野球場・テニスコート・無料の自由広場や遊具広場を備えた大きな公園がそばにあり、専用の駐車場が60台分ほどありながらすべて満車の上、近隣の有料駐車場も埋まっている状況。

当然店舗の近くの提携駐車場も満車の表示が出ていて少し待ってはみたもののまだ午前中の11時過ぎ。空車になる可能性は限りなくゼロなので仕方なく近くの有料駐車場をまわってみるもののどこも満車。結局かなり離れたところに空車をみつけ駐車。5分程度歩いてようやくお店に到着した。

ナンバーワンといえば「煮たまごらーめん」

店内に入るとすぐの場所に券売機があり、最上段中央の(自身の中では)「長浜ナンバーワン」といえばの「煮たまごらーめん」を迷わず選択し発券。(13時〜数量限定の貝出汁と豚骨のダブルスープの野菜たっぷり「ちゃんぽん」も気になったけど初志貫徹)

ゆるいL字型の木目調のカウンター席のみの店内。券売機すぐ隣の席に腰かけ、食券を渡す際に麺の硬さを聞かれ無難に「カタ」で注文した。

待つこと少々、目の前に配膳された一杯は「長浜ナンバーワン祇園店」と同様の(まだ新しい)器に、ポタージュ感のある豚骨ラーメンと細ストレート麺、ネギとチャーシューというシンプルな構成。その中に「半熟の煮玉子」が浮かぶ見た目の印象は「祇園店」ともほとんど遜色がない。

まず泡立ちのあるクリーミーでポタージュ感のある豚骨スープを啜ると、まろやかさの中に豚骨出汁の風味が広がる一杯で、程よい塩味と甘みのあるコク深いスープに仕上がっていて間違いなく一番好きな「祇園店」をそのまま想起できる逸品。

濃厚そうに見えるけど意外なほどあっさりとしていて、ゴクゴクと飲めるほど軽やかで美味しいスープは臭みも一切感じない。麺は博多らしいパツパツ食感のオーソドックスな細ストレート麺で、トロミのあるスープをよく絡めとる逸品。

〈ナンバーワン〉といえばの「煮たまご」は、半熟のとろけるような黄身が抜群に美味しく毎回食べるのが楽しみな一品だったけど、今回の〈長浜ナンバーワン名島店〉も同様に美味しくいただきました。お近くに寄られた際は、ぜひ「煮たまごらーめん」をお試しください。

長浜ナンバーワン名島店

住所  :福岡県福岡市東区名島3丁目29-11[地図
営業時間:11時00分〜21時00分

店休日 :不定休
駐車場 :提携駐車場あり、近隣有料料駐車場あり

要確認 :長浜ナンバーワン名島店(※インスタグラム)

ラーメンアンテナ|福岡のラーメンを愛する地元民の一日一麺

福岡の片隅で日常食としてのラーメンを啜り続け、日々頭の中でグルグルとラーメンが廻っています。一日一麺、週間9麺、毎年450麺ほどを食べています。福岡の地元民が日々食べているラーメンをできるだけ多くの方に知っていただきたいという想いから肩肘張らない感度緩めな『ラーメンアンテナ』をお届けしています。少しでも福岡での麺活の参考になれば幸いです。〈 Horii Koji 〉

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