「なんとか昇級できたのはよかった」「挑戦争いにからめるようがんばりたい」新A級・藤井聡太竜王コメント
藤井聡太竜王「(角換わりで後手番を持ち、序盤25手目▲3五歩と仕掛けられた)本譜の形で仕掛けられてしまうという認識がなかったので、ちょっと失敗してしまったかなと思っていました。仕掛けを軽視して、どう対応するか結局わからなくて。本譜は苦しくしてしまったのかなというふうに思って指していました。(王手に対して56手目、1時間24分の長考をしていたが)途中、自信がなかったので。そうですね、うーん。△6二玉か△6三玉、どちらか考えたんですけど、どちらも自信の持てる変化がわからなかったです。(終盤、71手目▲3二銀成から派手なやり取りがあった)こちらは仕方ないのかなと思っていました。ただ、自玉がかなり危険な形なので、どうなっているかわからなかったです。(勝ちになったと思うのは?)そうですね。(82手目)△7六桂から△7五玉として、自玉が少し広くなったので、そのあたりはいけるのかな、と思いました。(本局に勝ってA級昇級が決まった)そうですね、今期はけっこう、全体を通して苦しい戦いだったと思うので、なんとか昇級できたのはよかったです。(来期A級では名人挑戦をかけて戦う)今期はけっこう課題が多かったと思うので、そのあたりをしっかり振り返って、来期、挑戦争いにからめるよう、がんばりたいと思います」