キュウリが体にいい理由とは?梅雨ダルの改善におすすめの食べ方
こんにちは。健康気象アドバイザー&食養生研究家のお天気ママです。
きょうは旬を迎えているキュウリの効能とおすすめの食べ方を紹介します。梅雨ダルの改善に働くので、ぜひお試しくださいね。
梅雨ダルには水分と熱の排出が大切
梅雨ダルとは、高温多湿の環境や自律神経の乱れから、「体がだるい」「むくむ」「気分がすぐれない」などの梅雨時におこる不調の総称で、なかには「頭痛」や「めまい」が続くという方もいらっしゃいます。
以前、私が行った頭痛もちの方を対象にしたアンケートで、悪化する季節を選んでもらったところ、3割の方が梅雨と回答されていました。
漢方では、梅雨時不調の原因は、体にたまった余分な水分や熱と考えていて、改善には余分な水分や熱を冷ますことが大切と教えられています。
実際にある研究では、雨の前日に悪化する頭痛もちの方に、五苓散という水分と熱を排出する漢方薬を飲んでもらったところ、90%の方に改善傾向がみられたとの報告もあるほどです。
おすすめの食材がキュウリ
梅雨ダルの改善に、手に入りやすい食材でおすすめなのがキュウリです。キュウリは、体の熱を冷ましたり、水分を排出してむくみを改善したりする効果があるので、梅雨ダルの改善に働きます。
さらに、きゅうりは90%が水分なので、体に新しい水分を与える効果もあり、熱中症の予防や倦怠感の改善にもおすすめです。
・体の熱を冷ます
・むくみの改善
・水分補給
・血圧を下げる
・血液サラサラ効果
・のぼせの改善
選ぶポイント
・イボがとがっている
・1本の太さが均一
・ずっしりと重く皮にハリがある
きゅうりにあるイボは新鮮なものほどとがっていて、収穫後時間が経つと鋭さが失われます。鋭いイボのあるものがおすすめです。また成長過多で肥大したものは種の部分が多く、味も食感も落ちるので、1本の太さが均一なものが美味しく食べられます。
皮にシワがあるものは収穫後時間が経って水分が抜けてしまったためです。ずっしりと重く皮にハリがあるものを選んでくださいね。
おすすめ①キュウリと長芋のネバネバ温玉丼
ネバネバの食感が嬉しいどんぶり。 さっぱりしているので、食欲の落ちた夏場におすすめです。
2~3人分
長芋=100g
きゅうり=1本
しょうが=1かけ
だし昆布=5cm(5g)
温泉たまご=適量
温かいごはん=適量
A.しょうゆ=大さじ1
A.みりん=大さじ1
A.かつお節=1袋(2g)
B.大葉=適量
B.みょうが=適量
B.白ごま=適量
①-だし昆布は水にくぐらせ、ハサミで3cmの長さの細切りにする。きゅうりと長芋は5mm~1cmの角切り、生姜はみじん切りにする。
②-①と【A】を合わせて、冷蔵庫で15分冷やす。
③-器に、温かいごはん、②、温泉卵、【B】をのせる。お好みで醤油をかける。
※生の生姜はピリ辛なので、お子さんの場合には絞り汁だけにしてください。
おすすめ②穂先メンマときゅうりの冷奴
瓶詰の穂先メンマときゅうりの組み合わせの冷奴。筍・きゅうり・豆腐は、体を冷やす働きのある組み合わせです。暑い日の夜ご飯におすすめです。
1人分
穂先メンマ(市販)=30g
きゅうり=1/4本
豆腐=1/2丁
糸唐辛子=適量
①-豆腐はキッチンペーパーで包んで2~3分置いて水気を切る。
②-きゅうりは半分の太さで薄く切り、塩(1つまみ)をしてまぶして水分ができたら、キッチンペーパーで軽く水分をふき取る。
③-きゅうりと穂先メンマを混ぜる。
④-豆腐の上に③をのせ、糸唐辛子をのせる。
おすすめ③叩かない叩ききゅうりのオイスター和え
3~4人分
きゅうり=2本
A.生姜の千切り=1かけ分
A.オイスターソース=大さじ1/2
A.ごま油=大さじ1/2
B.白ごま=お好みで
B.糸唐辛子=お好みで
①-きゅうりに、縦長に1/3の深さまで切込みを入れ、手でひねって、1口大に裂く。
②-①に塩(1つまみ)をして、1~2分置いて、水分が出てきたらキッチンペーパーで水分をふき取る。
③-②と【A】を混ぜる。
④-③は皿に盛り、お好みで【B】をのせる。
※千切り生姜はピリッとして大人にはおいしいです。子供は生姜はおろして絞り汁だけがおすすめ。
まとめ
今回は、梅雨ダルの改善におすすめのキュウリの効能と、おすすめレシピを3つ紹介しました。美味しく食べて、体調を整えてくださいね。
※参考文献:慢性頭痛の臨床疫学研究と移動性低気圧に関する考察
執筆/レシピ:お天気ママ(石田よしみ)
気象予報士/国際中医薬膳師/健康気象アドバイザー/食生活指導士
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